頭の中の設計図#8「サツ人鬼と暗サツ者」

※原文から再編集しています。



 タイトルのカタカナですが、本来なら「殺人鬼と暗殺者」になります。

 ただ、これだと「殺」という字が二つも入ってしまって、かなり血生臭い印象を与えてしまうかな、と思い、カタカナに。

 題材が「殺人鬼」・「暗殺者」ですが、作者は家族コメディとして書きたかったのです。


 本当の家族と、疑似家族の比較。

 血が繋がっているからと言って、じゃあ万事、上手くいくとも限らないわけで――。



 コンセプトは「能力者社会になる直前の社会」

 テーマは「主人公の父親に焦点を当てる」――です。


 その父親のキャラテーマとしては「積み重ねてきたものを、絶対に誰かが見てくれている」――です。

 殺人鬼として大々的に世界の敵になった父親・しん

 当然ながら彼にも過去があって、物語があって――。

 それを主人公である辰馬たつまは、知る由もなくて。

 子供は知らない、親の青春を書いてみたくなった作品です。


 終盤で発覚する、全人類、実は能力者……。

 能ある鷹は爪を隠す、ですね。


 信頼していた人が実は能力者で、いつでも他人を殺せるような能力を持っているかもしれない……。秘密にされていたら知りようもなくて、警戒のしようもない。


 いつも行くコンビニの、よく会う店員さんが実は能力者かも……?

 というのが、着想だった気がします。


 それがいつの間にか、殺人鬼で父親がメインになっていましたから、ネタの変化というのは予想できません。


 秘密を明かさない、というのは、自分を守る以上に今ある人間関係を守るための手段なのでしょうね。




「サツ人鬼と暗サツ者」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054934674452

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