悲しみによりそう死神さんの話

坂綺知永

プロローグ

モノクロ。

私にはその部屋が与えられている。

私は「真(マコト)」。

職業?それは、

【人の死を宣告し、その方を三途の川まで送り届ける。】

そう。私の職業は、【死神】。


ー死ってなんだろうかと時々思うことがある。

私には生者が持つ感情に興味があるが、いまいち、理解ができない。


虚ろ、悲しむ、苦しむ…。


私が生者だった頃はそのようなモノ存在していたのかもしれない。


でも、今の私にはそんなのは無い。


ピーッ



仕事の始まりの合図。


今日もまた現世へ。

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悲しみによりそう死神さんの話 坂綺知永 @tomonagai

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