第12話 エルフの担任
(なんで連続して傲慢なボンボンの坊っちゃんが出てくるかな。)
「マルマティス、その態度は何なのですか!王族としてもっと品のある………。」
「うるさいな、ニリナス。政治の道具でしかないお前は黙ってろ!」
ニーナの言葉を遮ってマルマティスが叫ぶ。
「なんですって!あなただって……………。」
”ガラッ”
「なんか騒がしいわね。でももう時間だから座ってね。」
入ってきたのは紫髪のロングヘアーの白衣を着た少女だった。
(今度は誰だよ。)
「おほん、私はこの学園で研究兼このクラスの担任で座学を教えるフリエッタ・トリア・マーグス。フリー先生って呼んでねー。先に言っておくけどエルフだから見た目が小さくてもみんなと比にならないほど年上だからねー。」
(エルフの先生だったのか、たしかに魔力の質が他と違うな、なんかやる気全然無さそうだけど。)
「早速自己紹介……………と行きたいけど面倒くさいから適当に後でやっといてね。」
(丸投げかよ。)
「それじゃあ選択授業の希望取るから紙を回すね。」
そう言うと紙が飛んできた。
(1つ目はスキル科、2つ目は体術科、最後が冒険科っと。)
ニーナとサリーも同じように書いていた。
「よーし、みんな書き終わったみたいだね。じゃ回収ー。そして今日は解散。」
「バル!この後時間ありますか。」
ニーナが聞いてきた。
「特に予定はないけど。」
(この後冒険者ギルドで依頼でも受けようかと思っていたぐらいだし。)
「それじゃあ王都のカフェでお昼でも食べながらお茶でもしませんか。」
「俺も2人に聞きたいことあるしいいよ。」
「本当ですか!!それじゃ行きましょ🎶。」
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カフェにて
俺はカツサンド、ニーナは卵だったりハムだったりが挟まったりしているランチサンド、サリーはパスタを注文した。
「そういえば二人のジョブって何なの?」
「私は聖女で。」
「僕は剣聖だよ。」
「ニーナって聖女なの?」
「は、はいそうです。」
「あれ?スキル科はわかるけどなんで非戦闘職なのに体術科と冒険科を選んだの?」
「え、えっ……と、その…………。」
「ニーナってずっと王城で座学を学んでたんだよね。」
「そ、そうなんです座学はもう大丈夫だから体でも動かしたいなと思って……。」
「そうなのか。」
「は、はい。」
(まあ王族だしずっと王城に籠っていたからかもな。)
「でも王族なら危険に身を投げるような行為はしない方が良いんじゃないのか?」
「そこは、ほら、ジョブが聖女だし大規模な戦闘のときに現地に支援に向かったときのため………とか?」
「何で疑問形なの?…まあいいや、2人は冒険者登録してる?」
「していませんが……。」
「じゃあ時間があれば今からしに行かないか、そしたらダンジョン一緒に潜れるし。」
「も、もももちろんありますよ、ねえサリー。」
「う、うん僕もあるよ。」
サリーが少し引いたような感じで答える。
「本当か!なら門限にならないうちに冒険者ギルドに行こう!」
(これで脱ボッチだ!)
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冒険者ギルドの前
「あ、そういえばこの時間ぐらいから飲んでいる人もいるから絡まれるかもしんないけど、そんときは俺が適当にやっとくから。」
「―――っ!は、はいお願いします。」
(なんかニーナの顔が赤い気がするけれど日が傾いているからかな。)
”ガチャッ”
中に入るとピークではないにしろまあまあの人がいた、そして予想通り既に飲んでいる人も。
「ここが冒険者ギルド………すごい人ですね。」
「これでもまだピークの時間より少し早いんだけど、王都のギルドだからかかなり人がいるな。」
「これでピークじゃないの!?」
「俺も初めて来たときは朝早かったけど、思ったより人が多いな。」
俺達が王都のギルドの人の多さに驚いていると………。
「おーいそこの嬢ちゃん達、そんな弱そうなガキんちょよりCランク冒険者である俺達が色々教えてやろうか。」
そう言ってスキンヘッドのおっさんがニヤニヤしながら近づいてきた。
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何やら一悶着ありそうな雰囲気気……………………。
少し遅れましたがあけましておめでとうございます、今年も今作をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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