第6話 出会い
「や、やったのか!」
ノアールがそう言う時、
俺は肩で息をしていた。
「はあ…はあ…はあ。」
(魔力を使いすぎて立つのでやっとだ。)
「な…なんとか倒しきりましたよ。」
そう言って俺はノアールに近づく。
“ザッ”
「ノアール様に近づくな!何者だ貴様は!」
俺の前に1人の近衛騎士が立ち塞がった。
「お前!助けてくれたのになんだその言い方は!」
「ですがノアール様…。」
「申し遅れました、私はクリントン男爵家
長男のバルデニア・クリントンでございます。」
俺は片膝をつき貴族式の挨拶をした。
「クリントン男爵家ってよく噂でよく聞く?」
「はい。」
噂といっても良いものではなく、
『貴族とは言えないほど貧乏だ。』
『どの貴族にも見捨てられている。』
『貴族の恥の子供も恥だな。』
などといったものだ。
「そうか、…おっと忘れてた、俺はノアール・ヴァン・ガルティナ・グルトニアこの国の第一王子だ。」
(な、ノアールってどこかで聞いたようなきがしてたけど、まさか第一王子だったとは。)
「私も自己紹介するわね、私はティアルシア・ヴァン・アルファーナそこのノアの婚約者よ。」
(もう1人は王子の婚約者だったか。)
「ノアール殿下折り入ってお願いがございます。」
「なんだ、言ってみろ。」
「今倒したレッドウルフの魔石を10個頂きたいのですが。」
「は?」
(やっぱり横取りだったか。)
「い、いえ我儘を言ってすみま……」
「フ、アーハッハッハwww」
ノアールは急に笑い始めた。
「ノア!ビックリするでしょ!」
「いやwwだってティアww、俺らに魔石の所有権があると思われてるんだよww、彼には私達の姿がどう映ったんだろうねwwww。」
「え、えっと…レッドウルフの群れを見つけてわざわざ馬車を止めて狩ろうとしたけど、思ったより連携が強くて押されてたところですか?」
「な、何で疑問系になるんだよwww。」
(あれ、違ったかな。)
「あー、面白かった。あ、そうだお前も王都まで馬車で一緒に行かないか?」
「わ、わかりました。」
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馬車の中
「そういえば君、あんなところで何をしていたんだ?」
ノアールが向かいに座っている俺に聞いた。
「王都の学園に入学するため王都に向かっていますが、我がクリントン男爵家にはお金が無いので、冒険者登録をし依頼を受けつつ向かっているところでした。」
「ということは12歳か。」
「はい。」
「なら俺たちは13歳だし…、俺のことはノア兄とでも呼んでくれ、敬語も無しだ。」
「なら私のことはティア姉さんと呼んでね、もちろん敬語も無しよ。」
「い、いやさすがにそれ「「いい(な)(わね)」」わ、わかったよノア兄さん、ティア姉さん。なら俺のことはバルと呼んでくれ。」
「わかったよバル。」
(や、やっと満足してくれたか。)
俺は精神的に疲れ全身の力を抜いた。
「ノアール様、もうすぐ王都に着きますよ。」
「わかった、バルちょーっと王城まで付き合ってくれるか?」
(ええ………。)
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おまたせしました!!ついに次回一人目のヒロインが登場します!!
いつもフォローありがとうございます!!星☆☆☆の方もくれると嬉しいので
お願いしますm(_ _)m
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