第5話 ブラックウルフ

俺達が警戒した先に現れたのは、黒く異質な威圧感を持った狼型の魔物だった。


「ブ、ブラックウルフ……。」

ノアール達は絶望し、そう呟いた。

「バウッ!!」

ブラックウルフがこっちに向かって

駆け出した。


「《ウインドアロー》」

俺は奴の足下に向かって放った。

“ドォォン”


奴の足下から砂煙が舞うが、お構い無しと言わんばかりに止まらない。

俺は距離を取ろうと動くが、それに合わせて奴も追いかけてくる。


(さっきレッドウルフを殲滅したのは俺だからな、先ず俺から始末しようって魂胆か。)


「《ブレイズスラッシュ》」

「《アイスニードル》」

ノアールが奴の脚を切りつけ、ティアが

魔法を放ち奴の動きを止めた。


「おい!勝算はあるのか!」

「わかりません、ただ成功すれば逃げることぐらいは出来ます!!」

「わかった!こっちでヘイトは稼ぐ!」

そう言ってノアール達は攻撃を仕掛ける。


「グルルル??」


(よし、ヘイトが向こうにいった。)

俺は振り返り弓を構える。


(狙うは奴の目だ。)

「《ホーミングアロー》」

放った矢は一直線に奴の目に向かっていき、


「ギィャォォォン!!」

見事に奴の左目に突き刺さった。

“ポタッ ポタポタッ”


奴は目から体液を垂らしながらゆっくりと

こちらを向く。


「ガオォォォォォォン!!!!」

奴は怒りの咆哮を上げ、こちらに向かって一直線に走ってくる。


(あの様子じゃ理性を保ててない

            みてぇだなぁ。)

「《ホーミングアロー》」

俺はもう一方の目も狙う。


「ギィィヤオォォォォン!!!!!」

理性を失った奴は避けることが

できなかった。


(怯んでいる内に一気に火力で押し切る!)

俺は集中し、魔力を固める。


「ガウッ!!」

俺に向かって奴が走ってくる。


「《アイスウォール》」

奴の前に大きな氷の壁ができる。

“ガンッ ガンッ”

奴は壁を壊そうとする。

(もっと、もっと濃密に、

          魔力を固めるんだ。)


ふと、俺の頭にあるスキルが浮かぶ。


「ガウーーッ!!!!」

“バキンッ!!”

壁が壊れた。


(今だっ。)

「俺の全魔力を喰らいあがれ!!!!」

俺は思い切り弓を引いた。


「《エクスプローションアロー》」

放った矢の先は赤く光り、

奴の胸に飛んでいき…。

“ドゴォォーーン!!!”


奴に当たった瞬間爆発を起こし、残っていたのは胸に大きな穴を開けた奴の姿だった。


「グ、グオォォ……。」

“ドサッ!!”

奴は力尽き倒れた。



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新スキルを手に入れたおかげでなんとか

ブラックウルフを撃破したが、

まだまだ真の力は隠していきます。


モチベーションになるので、星☆☆☆と

フォローをお願いしますm(_ _)m



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