第4話 襲撃
目的の場所に着くと6人程の騎士が豪華な
馬車を護るように20体位のレッドウルフと対峙していた。
(あれは……貴族の馬車か?)
すると1人の騎士が叫ぶ。
「何としてもこの馬車だけは護るんだ!!」
と同時に馬車から金髪で蒼眼の美少年が出てくる。
「俺も一緒に戦う!」
「ノアール様!危ないので馬車に戻ってください!」
「でも、この状況じゃティアも
危ないだろ!」
(状況的にヤバそうだな。……ん?
あれは……)俺はノアールと呼ばれた
少年の腰にある剣に注目した。すると、
少年はその剣を抜いた。
「行くぞ!魔剣ガルザーク!!」
魔剣は炎を纏う。
「はああぁぁぁーーー!!!!!」
“ガッッ”
ノアールの剣は1匹のレッドウルフに
当たり鈍い音がした。
「ガルルルルゥゥ」
「ノアール様!やっぱり火属性じゃあ相性が悪いんですよ!!」
「くっ!……」
(レッドウルフには火属性耐性があるからなあ、それにしてもノアールってどこかで聞いたような………ってそろそろ加勢しないと
ヤバイな)
俺は弓を構える。
「ノア!私も戦う!」
馬車から水色の髪でボブカットで琥珀眼の美少女が出てきた。だが………。
「ティア!!!後ろ!!」
ノアールが必死の形相で叫ぶ。
「え?」
振り向くが時既に遅く目の前はレッドウルフが迫っていた。
「ガウッ!!」
「――っ!!」
「《アイスアロー》」
「ギャウ!?!?」
“ドサッ”
「え…………。」
ティアと呼ばれた少女は何故目の前まで
迫っていたレッドウルフが倒れているのか理解できていなかった。すると、
「加勢します!!」
何処からかそんな声が響いた。
(あ、危っぶね~~~!!あと少し遅れていたら致命傷だった、下手すれば死んでたぞ。
一応一発で仕留めきれなかった時のために
アイスアローを使ったけど……
多分死んでいるな。)
アイスアローは依頼を受けているうちに、
ふっと頭に浮かび出来るようになり、
その効果は着弾部分を凍らせることができ、
しばらくの間動きを封じることが出来る。
1体のレッドウルフを倒したことで隠密が
解けてしまい、5体のレッドウルフが
向かって来ていた。
「《アイスアロー》《速射》」
その5体に向かって5本の矢を放った。
「ギャウッ!」
「ギャンッ!」
(くそっ!2体は仕留めたけど他は避けられたか!ここは一旦距離を取ろう。)
「《ウインドアロー》」
俺は地面に向かって放った。
“ドォォン!”
刹那、爆音が響き砂煙が舞った。
「ギャウ??」
レッドウルフは敵を見失い辺りを見回す。
「《アイスアロー》《速射》」
「ギャン!!」
「ギャオン!!」
「ギャッ!!」
俺は木の上から魔力探知を駆使して3本の矢を命中させた。
「あと……13体か。」
俺は一気に残りのレッドウルフを殲滅していった。
「ふぅ。」
(あ、そうださっきの人たちは。)
俺は馬車の人達に話しかける。
「あの、大丈夫ですか?」
「あ、ありがとう、助かったよ。」
ノアールが呆気に取られながらも応える。
と、魔力探知にある魔力を感じた。
(やっぱりあんなに群れていたのは
司令塔がいたからか。)
「まだ終わりじゃないみたいですね。」
「え?」
「ボスが来ますよ。」
そう言って俺は弓を構えた。
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果たしてレッドウルフを束ねていたのは…………。
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