第3話 王都ガルティナへ

今日俺はここを離れる。


「バル、荷物はしっかり確認したか。」

「バル、無理しちゃ駄目よ。」

「大丈夫ですよ、父上、母上。」

「そうか、たまには顔を見せに

 くるんだぞ。」

「気を付けて行ってらっしゃい。」

「それじゃあ、 行ってきます。」


こうして俺は両親に見守れながら出発した。

ここから王都までは何も問題なければ1週間ほどで着く予定だ。そして、我が家は貧乏なので冒険者登録をして依頼をこなしながら進もうと思っている。



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家を出てから早くも6日目となり、俺は予定通りアルファーナ公爵領の領都アルファーナに着いた。


そして、俺は今冒険者ギルドの前にいる。

“ガチャッ”

うわっ、やっぱりこの時間だともう酒を飲んでいる人がいるな、酒臭い。


「っと、依頼達成報告をしないとな。」

そう言って俺は専用のカウンターに続く列に並ぶ、

(俺の番になったな。)


「こんばんは、依頼達成報告ですね。」

「そうだ。」

ぶっきらぼうに聞こえるかもしれないが、

冒険者は普通敬語を使わない。

身分バレを防ぐため一応タメ口で対応する。


「でしたら冒険者カードと依頼品を

 提出してください。」

俺は自分の冒険者カードと依頼分の魔石をカウンターの上に出した。


「それでは確認しますね。」

受付嬢は冒険者カード を見て一瞬驚いた顔をしたが、すぐに冷静を取り戻した。


「達成内容は・ゴブリン20体の討伐

      ・オーク10体の討伐

      ・ウルフ20体の討伐

 以上で合計金貨2枚、銀貨7枚の

              報酬です。」


俺は受け取ってギルドをあとにし、

近くの宿で休むことにした。



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翌朝

俺は朝食を食べ、ギルドに向かった。


“ガチャッ”


「あ、バルデニアさんですね、

  お待ちしてました。こちらへどうぞ!」

案内された場所はランクアップクエスト

受注専用のカウンターだった。


「昨日までの依頼達成内容によってBランクアップ試験を受けれます。ですがソロのバルデニアさんにはあまりおすすめ出来ない内容ですが……」

「内容を聞こう。」

「レッドウルフ10体の討伐です。

   とても素早く、連携が上手いので

         撤退はほぼ不可能です」

なるほど、一度遭遇したら逃げ場はないと、

でもまあ1体につき銀貨5枚と

報酬は高いからな。


「是非受けよう。」

「わかりました、では受注します。」

俺はランクアップ試験を受けつつ王都に

向かうことにした。


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中々見つからないな。

俺は今魔力探知を使いながら進んでいた。

(これは…ゴブリンの群れか、こっちは…

オークの群れ、そっちは…ただのウルフか。

レッドウルフは最近目撃情報があると聞いていたんだがな)


魔力探知に夢中になっていた俺だったが、

「――――――!!!」

ふと何かが聞こえた。

(これは、どこかで戦闘でも

           起きているのか?)


すると、魔力探知で感じたことがない

魔力を見つける。

(この感じ、この数、レッドウルフの

  可能性があるな。様子を見に行くか。)


「《隠密》」

俺は念のため隠密をかけてその場所に

向かった。



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次回ついにヒロインの登場!?!?



       と思いきやまだ出ません。


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