第9話

急遽決まったお泊まり会。葉月はさっきからずっとそわそわして、落ち着きがない。やっぱり人の家に泊まるのは緊張するよね。


『あの....みのりちゃん、着替え持ってきてないや』

『ああ、私の着替えを使ってよ』


なんだ、そんな事か。着替えだったらいくらでもあるし、下着は....まぁ新品のやつがあるからそれを貸すとして。でも、サイズ合うかな?葉月の胸のサイズはいくつなのだろうか。私は、Bだから葉月はそれよりも少し大きいくらいだろうか。


『ねぇ、葉月。胸のサイズっていくつ?』

『....え?む、胸?なんで?』

『下着のサイズ合うかなって』

『........なるほど』


葉月は他人に胸のサイズを言うのが恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして答えた。


『........E』

『.....まじで?』

『.....うん』


私は、思わず葉月の胸を凝視してしまう。もしかして葉月は着痩せするタイプなのだろうか。脱いだら凄いとか?いやいや、何考えてんだ私。


『と、とりあえず、お風呂に入って来たら?着替え渡すから』

『うん』


葉月の下着は......。そうだな。とりあえず、近くのコンビニに買いに行くか。

私は、財布と家の鍵だけ持って家を出た。


コンビニに着いてから気づく。Eカップの下着なんて売っているのだろうか、と。その気持ちを胸に下着の売っているコーナーへ向かうと........あった。


私はそれを手に取ってすぐにレジへ向かい走って家に帰るのだった。

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