第7話 【葉月視点】

私は、その日いつものように学校へ行き、教室に入ってみのりちゃんを待っていた。けれどいつまで経ってもみのりちゃんは来なかった。心配になってメッセージを送ったが、曖昧な返事ばかりだ。きっと体調が悪くて休んだんだろう。と、わかっていても不安になる。


電話をかけたところ、やっぱり風邪を引いていた。いつもよりも声を出すことや呼吸が辛そうだ。そう思ったら私は、体調が悪いわけでもないのに胸が苦しくなった。授業中もずっとみのりちゃんの事ばかり考えていて、何も手につかない。

とうとう、先生や友達にまで心配された。

私はそれをうまく使って学校を早退することができた。


そして、すぐにみのりちゃんの家に行く事にした。


『家のインターホン押しても出てきてくれるかな?』


きっとしんどいから、ベットで寝ているだろう。そうなると私は家に入らない。でも、とりあえずインターホンを鳴らしてみる事にいた。........いつまで経っても出てこない。

私は、ダメ元でドアを開けた。.....すると空いた。


『ちょっと不用心だね』


いや、私のために開けてくれていたのか。ちょっとだけ嬉しくなって私は叫んだ。


『みのりちゃん、大丈夫?』

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