第13話「惜しむ死」

人生の失態に

死ほどの審判が下った

やり直しの効かない

ワンダイレクションの現実

リグレートされたブリチケット

ああ、なんて最悪な人生だ


散々たるシンフォニーが

無念たらしく響き渡る

この死というエスカトロジーを

生というバイパスを


ただどう生きれば

傷を負わず

アンテイクに行けるかと

画策するが


もう鮮明に影は映り

黒く落ちていく


そして暗がりで

死にたいと連呼して

ただ言葉だけ達者になって


その実、この身は生きているから

相容れない肉体と精神に

苛まれる


もう死を

特別な死後を下さい


これ以上

生きては

自分があまりにも可哀そうだから

屈辱的だから

不格好すぎるから


だからもう一度

生まれ変わって

やり直したいんです


もう死という二度目のパスをください


次はきっと死が惜しいくらいの

人生にしますから。

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