第12話「三度の命」
途方もなく
ただ漠然とした世界
この情緒と刹那が
ただ戒律を帯びている
そうして取捨選択される命が
やがて差別という形になり
争いを産む
さぞ人は傲慢で身勝手だ
そうしてあぶれた僕は
ただの紙くず同然に
あしらわれ、けなされ
孤独を押し付けられた
この際一世を風靡して
全てを反省させようと思うが
ただ混沌とした複雑怪奇な世界で
上がっていくのも相当の苦労が必要で
半ばで諦めた
そして人生というあまりに無残な現実が
立ちびたり
土足で心を踏みつけられ
ただ死に様をみたいのだと
野次馬が勢揃いする
そして肉片になった
自殺者が
僕を呼んでいるようで
なけなしの体で
線路に飛び出た
そして天へと行って
ああ、こんなものかと
死後の世界も現実と似て
悲惨だった
そしてまた地上に帰り
二度目の人生でも死にたいほどの被害にあい
また三度目が始まろうとしていた。
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