1-④
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平日の午前中、リリカちゃんデザインのエプロンと
「さて、始めるか……」
アニメのOP曲を口ずさみながら、ボクは一つ一つ、
「ん〜やっぱ、めちゃくちゃよくできてるよなー」
ケースに入ったリリカちゃんのフィギュアを、手を止めてしげしげと
こういう時、
「よしっ、
来月には注文していた新しいフィギュアが届く。これでお
鼻歌まじりに掃除を続けているとインターフォンが鳴る。
「何か注文してたっけ?」
三角巾を外して
(もしや、これは……っ!)
ボクは
「ついにきたーっ! これを待ってたんだよね〜」
ボクは抱き枕をギューッと抱き
「その名も……リリカちゃんに愛を込めて! ドリーム☆マジカル抱き枕・マルコス’55バ〜〜〜ジョン!」
ボクははたきと抱き枕を手に、リリカちゃんの決めポーズを取る。もちろん、この部屋にいるのはボク一人だから、反応してくれる相手はいない。
静かな部屋の中で急に冷静になったボクは、スンッとなってその場に体育座りをした。
スンスン
ボクが
『やあ、マルコス君。ギフトは届いただろうか。スペシャルな夢の時間を楽しんでくれたまえ』
そんな簡単な文面だった。
教授に
簡単に言えば、『自分の思い通りの夢の世界を体感できる、まさに人類の夢と願望と
この抱き枕の中に組み込んだデバイスによって、
(まあ、これがニートの本気ってね〜)
時間と
ボクは「フフフッ」と、
もちろん、夢だから安心安全。ぐっすり快適な
しかも、寝過ごし防止のための目覚ましタイマー機能もついている
「さーて、リリカちゃんに会いに行きますか」
ボクはウキウキして、スキップしながらベッドに向かった。
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