⑥協力者とは?
糞はすぐさま取り除き、風呂にも入り直して準備は万端だ。鏡の前で入念に身だしなみを整え直して、俺は玄関扉を勢いよく開いた——途端だった。
「うわっ!」
内開きの扉を思い切り引いた。そこまでは良かった。引いた直後に、またしても不意の襲撃を受けたのだ。今度は大量の雪に。
「埋まる、埋まるっ!」
情けない声を上げてしまった代償に、助けが奥からやって来てくれる。これができていなければ、直後に顔が雪に埋もれてしまったので大変まずかった。
無事救出されはしたものの、すっかり凍えてしまった俺は、もう一度風呂に入り直す羽目になる。今度は落ち着いて温もりながら、時間をかけて策を立てることにした。
鳥の糞程度であれば、プライドさえ捨ててしまえばララーノに会えないことはなかっただろう。しかしこの季節外れの大雪問題はかなり深刻だ。被害が自分だけでなく他人にも波及するし、そもそも天候まで左右できてしまうほどとは思っていなかった。呪いの影響力が、これほど強いなんて。一人で立ち向かうには、敵が強大過ぎるのかもしれない。
そろそろララーノは出勤の時間だろう。城で大きな問題を起こすわけにはいかないし、俺もいい加減仕事の時間だ。後は仕事をしながら考えることとして、俺は再び家を出た。二階から縄を垂らして下りようとしたが、ララーノに会う意志を一旦引っ込めたためか、既に雪はきれいさっぱり溶けていて、呪いの強さを再び実感することになった。
(問)現れる協力者。果たしてどんな人?
(期限)2023年1月1日(月)23:59
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