第一章 フラッシュモブ 十一話
三時間近くかかって、小春は帰路に着いた。
幾度も、銃声と悲鳴を聞いた。その度に一瞬
絶えず神経を張り詰めさせなければならなかったのは、言う間でもない。通りすがる人々の
今朝はその存在だけで気が狂わんばかりになっていたのに、今では鞄がなければ、恐怖と不安で一歩として歩けなかっただろう。そう思うと、可笑しくて可笑しくて、小春は場違いに笑い出したくなるのだった。
そうして小春が上向いた空を、幾筋もの流星が燃え落ちていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます