学園襲撃編
第四話 学園
僕は朝が嫌いだ。何故なら僕はあまり寝付きがいいタイプではない。
夜は寝付きが悪く寝れないし、朝はそのせいで寝不足。必然的に夜も嫌いということになってくる。
スマホを見ると時刻は午前6時、
…そろそろ布団から出るか。
・・・・
ところで何故朝早くに起きているかというと寝付きが悪く目が覚めるのもあるのだが、僕が学生だからだ。
災害級冒険者と言われ日夜依頼をこなす僕だが、れっきとした学生でもある。依頼の都合で学校を休む日もあるが、行ける日は必ず行っている。
案外…こういったのが楽しいのだ。
勿論学園では僕は目立たないことに徹している。バレたら面倒くさいしな…
バレたくないわけではない。ただ生活などに支障が出る可能性がある。だから僕は誰にも言っていない。
そんな事を考えながら僕は学園へと向かうのだった。
・・・・
さて…、学園に着いたわけなのだが。僕は早速ピンチになっている。
その原因は、ドアのすぐ近くでクラスメイト達が集まり、その中心で、二人の女の子がある事を話しているからだ。
僕は内心物凄く焦っていた。その二人の女の子というのが昨日助けた子達で何やら僕の話をしているらしいのだ。
そう…、僕が助けた時の話を…それもかなり脚色されて。
「ああ…凄かったんだ!私達がSランクモンスターに襲われて絶望しているときに、颯爽と現れ私達を助けてくださった。」
「そして私に向かって、『大丈夫か?私が来たからにはもう大丈夫だ。君を助けに来た。』な〜んて!!!」
「《私》? 違うよな仁奈?」
そう言いながら理亜は物凄い力で仁奈の肩を掴む。
「え?ちょっ、いた!これ痛いって!ごめんなさい。違いますそんなこと言ってなかったです!ごめんなさい〜!」
肩を抑え仁奈は半分泣きそうになりながら謝り続けていた。
・・・・
授業が始まりほのぼのとした空気が漂う。こんなにいい天気の日はなかなかないだろう。そういえば今日渚に冒険者協会に来てくれって言われてたな。
…行きたくないな。
どうせまた依頼とかだろ。達成しても次から次へとくるしな。僕の依頼を他の冒険者に分けてやりたいくらいだ。
それにしても…
僕はふとあることを思い出す。
僕が戦ったデーモンスパイダー、あれはどう考えてもおかしかった…
強さやデカさではなくもっと異質な…
そしてそのデーモンスパイダーは体の中身、それが無かった。それはもう綺麗サッパリと。
何か異変が起こっているのか?…まあそのことは他の奴らに任せよう。僕には関係ないのないことだ。
「〜〜〜!!」
「〜〜〜〜!!!」
にしても教室が騒がしい。なんかあったのか?
前を見ると銃を突きつけられてる先生。怯えるクラスメイト達がいた。
これは…
僕が答えを出す前に、僕らを包囲したそいつ等は僕が出そうとした答えを言うのだった。
「―我々の名はヘラこの学園は我々が占拠した。逃げ場はない。―」
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