7.衝撃過ぎて


※ルクス視点※


 違和感を感じ僕が目を覚ますと、


「……うーん」

「ルクスさん、おはようございます♡」 

「でも…まだ夜中なので、その美味しそうなお口をいただきます♡」


 横に向くと色っぽくバニーガールのコスチュームを着たイリスが寝て微笑みを浮かべて舌をペロと出して、そのまま僕の顔を両手で掴み唇を奪われた。


 しっかりとイリスの両足で体ごと両手をホールドされて動けず、


「む~‼」


 足だけジタバタすると、ガシと掴まれた。


 何だ!?


「ルクスさん、足クセ悪いですよ♡」

「そうですよ♡」

「しっかりと…押さえつますね♡」

「え~い♡」


 何人ものイリスに足は押さえつけられて、


「~!!?」


 必死に抵抗してが何も出来なかった。


 ドアが開き…


「ルクス様……」


 頬を赤く染めてリィーンが立っていた。


「ずるいですよ♪私も我慢してるのに…」

「!?」

「私は思ったんです。イリスさんがルクス様を汚すなら……」


 リィーンの言葉が止まり、キスされてるルクスは凄い嫌な予感がしていた。


「私も協力して、ルクス様をタップリと悪いエッチな道を進ませて、ぐちゃぐちゃ汚します♪」

「~!!?」


 目を♡してリィーンに言葉にルクスは驚いた。


「リィーンさんも手伝ってくれるって…良いですよ♡」

「それ♡最高ですね♡」

「素敵な夜になりますね♡」

「ははは♡それって最高ですね♡」

「皆で沢山…いっぱい乱れよう♡」


 楽しそうな口調の足を押さえつけてるイリス達は、リィーンを歓迎した。


「さぁ、ルクス様♡」

「一緒に乱れるくらいメチャクチャに♡」

「気持ちよく汚れあいましょう♡」


 軍服を脱ぎながら歩いて、はぁはぁと息を漏らして、ゆっくりとルクスに近づいて来るが、もがこうが身体が動けなかった。


 もうダメだー!!


 諦めて目を強く閉じると、


 暫くしても何も無い……あれ?


 ルクスは目を開けると、


「え?」 


 辺りを見渡して、誰も居ない捕まる前の居た、夜の村の中央に立っていた。


「ここは…村?」


 不思議な顔で僕は考えたこんで、


『どうやら、無事だったみたいですね?』

『また貴方に干渉するのは…久しぶりですね。』


 優しい口調の声が頭に聞こえてきた。


「えーっと…」


 考えこんで僕は優しい声を覚えていないが、


 でもこの声は…何処かで懐かしい気がする。


『覚えてませんか?』

「ごめんなさい…」


 訊かれたので素直に謝った。


『貴方は…まだ赤子でしたから、構いませんよ。でも気おつけ下さい。先程のように貴方の夢で誘惑してくることが、これから多くなります。』

「夢!?」


 優しい口調の言葉に僕は衝撃を受けた。


「さっきの…イリスもリィーンも夢ですか?」

『そうです。』

「マジですか?」

『マジです。』



 何回も訊き返して、


「助かった…」


 キターーーーーー!

 夢で良かった!

 夢オチ最高ー!


 ホッとした顔で、この時だけ本当に夢オチに感謝した。


 フッと疑問点が湧いて僕は、


「因みに…その夢の誘惑に屈すると、どうなりますか?」

『貴方の人格は……その永遠に夢に囚われます。』

「え!」

『そして…貴方に成り代わる別の人格が、貴方の体を支配します。』

「………」


 衝撃過ぎて僕は言葉を失った。


 それは…やべーよ!


 その時…空に光の亀裂が入り驚き、


「え!」

『貴方が起きようとしてます。』

「起き…うわ!」


 優しい口調で告げると、僕は言葉を言いかけ空に引っ張られ浮き上がった。


『貴方が眠る時は、どうか気おつけてください!』


 強い口調で警告した。


 亀裂の光はどんどんと広がり、僕はその亀裂の中に入った。


 続く

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