ストームのスルーズ諸島空軍ナビ! 第1回

 ストームのスルーズ諸島空軍ナビ!

 ここからはあたし、ストーム・スクルドが、スルーズ諸島空軍の装備について紹介していくよ!


 今回紹介するのは、これ!

 練習機、T-6CテキサンⅡ!


(参照外部リンク:https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:T-6_Texan_II_(Royal_Air_Force)#/media/File:UK_Low_Flying_Area_Action_2023_6WAL1000_(52979465339).jpg)


 テキサンⅡは、操縦の仕方を学ぶためのプロペラ練習機だよ。

 だから、とても素直で操縦しやすい飛行機なの。

 とはいっても、その性能はプロペラ機じゃ高い方なんだよ。具体的に言うと、昔のプロペラ戦闘機並。

 そして、アクロバット飛行だって自在にできちゃう。

 コックピットも射出座席つきだから、ほとんど戦闘機と同じだね。

 だから、初歩的な操縦をしっかり身に着けてから操縦する、「基本練習機」って分類に入るんだ。

 ツルギは「中間練習機」って言ってたけど、まあ似たようなものだね、きっと。


 エンジンはPT6A-68ターボプロップエンジン。民間機にも広く普及してる、安心と信頼のエンジン。

 820kWの出力で、4枚翅のプロペラを回すよ。

 ターボプロップエンジンって言うのは、簡単に言うと、ジェットエンジンでプロペラを回すエンジン。

 ジェットエンジンよりずっと燃費がいいから、今じゃ練習機にも世界中で使われているんだよ。


 コックピットはタンデム複座。普通は前席に学生が座って、後席には操縦を教える教官が座るよ。

 水滴型のキャノピーは、とても視界がいいし、後席は一段高めに配置されているから、後ろからでもちゃんと前が見えるの。

 このような配置は、「スタジアムシーティング」って言うんだよ。

 そして、最新型のC型の目玉は、何といっても計器盤。

 メーターだらけだった計器盤が、3つのデジタルカラーディスプレイになって、とっても見やすくなったの。ヘッドアップディスプレイだってついてるよ。

 まあ、デジタルになった分情報量も増えて、大変な部分もあるんだけど、これは現代のパイロットの宿命みたいなものだから、気にしないで。


 そうそう。

 練習機だから武装は積めないけど、C型は、ちょっとした武装のシミュレーションもできるんだよ。

 武装の発射をシミュレーションできる機能は、最近の練習機のトレンド。

 実際に武装を積めるタイプもあるんだけど……それはまだ、別の機会にって事で。


 スルーズ諸島空軍では、パイロットを目指す人のほとんどが、最初にテキサンⅡを操縦するの。

 それから、それぞれの専門分野に分かれていくカリキュラムになっているよ。

 つまり、空軍パイロットのほとんどが操縦できるって訳。あたしも、サハラもそう。

 ツルギはアメリカ空軍に留学してた時に乗ってたみたいだけど、その時乗ったのは古いタイプだったから、あたしと乗った時は少し戸惑ってたみたい。

 それでも、あたし達は力を合わせて、最初の試験を乗り越えられた。

 この調子で、次も一緒にがんばるよ!


 次回も、見てねー!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る