荒廃した静寂の世界を旅する青年と少女の物語。死と共に花が咲く奇病が蔓延する中、二人は静かに進み続ける。少しずつ明らかになる青年の過去、少女の事情、そして花となる人たち。どうか皆が救われますように。そう願わざるを得ないお話でした。
少女の守護とヤングケアラー&悪徳宗教の二つの物語が交差する。 少女の秘密、主人公の過去、奇病の謎がだんだんと分かっていく快感が心地よく、胸が締め付けられます。 個人的には主人公の境遇の描写が大好きです。
『死生観』の概念を揺さぶられるような感覚です。また、丁寧に歩んで行くような物語に胸を打たれました。体が残らず埋葬が出来ない……感染後は苦痛はないものの、花となり死へ向かう。散りゆく様子が美しく切なかったです。作中の偉人の言葉など興味深く、良い作品に出会えました!