第4話 本日のおしおき
そういうわけでのお仕置きタイム。
近くのお部屋に引きずりこまれて、使用中の立て看板が置かれました。
その立て看板はご主人様が使用人の時間を使用するために、用意されていたものではないですよ!
「さて、どうするか」
私はまな板の上のおさかな状態です。
ただし瀕死。
私はびちびち跳ねてせめてもの抵抗!
水の中に戻してほしいですっ!
「ややや、やめてください。ひいいいいい!」
怯える私ににじり寄るカーライル様は、さっそく笑顔で私をもてあそび始めます。
「ふふっ、さあチヨ。こんな時はどう言うんだ? その小さな口で俺に言ってみるがいい」
「やぁっ、やめてくださいぃ~」
かくかくしかじか。
「そんな事言っても俺は騙されないぞ。弱ってるフリして、まだまだ元気なんじゃないのか?」
いえ、もう水がないと魚は生きていけないのでっ。
ひからびる寸前!
「本当に無理なんですぅ~」
こちょこちょ。ふさふさ。
もさもさ。ごそごそ。
え?
何やってるのか抽象的すぎて分からない?
詳しくなんて言えるわけないじゃないですかっ!
とても言葉にできないような事、されてますとしかっ!
「ほら、ほら、ほら。くくくっ」
「やあ、無理ですぅ~~」
やめてください~。
人間の体はそんな風には動かないんですよっ。
え? 動かないーーですよね?
私の常識おかしくないですよね。
「ほれーほれほれ」
「ひいい~」
何かを思いついたのか、カーライル様が私の奥地に果物っぽいものを放り込んできました。
みずみずしくて、とっても甘いです。
これはーーご褒美では?
なんて思って不思議がっていたらなんと。
「!?」
「腹がへったな」
お口とお口の衝突事故が発生!
そんな形で食べ物をシェアする必要、なななな、ないと思いますけども!
ふ、ふしだらですっ!
なんて事をやっている内に限界がきてしまいました。
きゅうっ。
ばたん。
私、干物中。
お仕置き中に限界が来た私は意識を手放してしまいました。
「はぁ、お前はもう少し俺を楽しませろ。そうそう早くにつきてしまっては楽しめないだろ。何のためにここにいるんだ」
いえ、私ご主人様を楽しませるためにここにいるわけじゃないんですけど。
気絶してるので、文句を言いたくても言えません。
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