寒暖差と冬支度
第105話 光る君へ40話&世に問う作品
光る君へ40話『君を置きて』見ました……。
徐々に徐々に空気が重くなってきていますね。以前の定子さまの一連の出来事の時も重かったですが、今日はまた別種の重さでした。
一条天皇が亡くなられましたが、あの最後のシーンに鳥肌がたちました。そしていろいろな場面ですでに亡くなられた方たちが思い起こされてしまって……。
安倍晴明がいたら……と思ったり、姉上こと詮子様を彷彿とさせる彰子様。そして父兼家のように見える道長……。いろんな人がいなくなり、そして新しい時代が来る……。
直秀の代わりのような双樹丸になんか似てる!? と思いながらも武士の台頭が見えてきます。禁裏の中でドラマは進んでも、世の中は動いているというのがじわじわと見えてきます。
そして乙丸!! なんて白髪になってしまって……。もう姫様の後を追って走るのも難しいなんて! とショックを受けてしまいました。
時の流れが身に沁みます。物語の中ではもうそろそろ30年近い年月が経っているのですよねぇ。
源氏物語も後半で、毎週終わりまでのカウントダウンのようです。
とはいえ、来週は選挙でお休みかーと思っていたのですが、なんと!
7時10分から前倒しで『光る君へ』は放送とのことで、時間を間違えないように見なければと思うのでした。
「おじゃる丸」×「光る君へ」コラボアニメ「ヘイアンチョウまったりホリデイ」
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2024101914695?playlist_id=5a218973-7a4c-4d59-899b-963ac38565d6
清少納言役のウイカさんが鬱展開におじゃる丸がなかったらということで見てみました。清明も出ていてなんだかハチャメチャ展開でしたが、面白かったです。
今日はもう一つ、読み始めた本について。
『小説編集者の仕事とはなにか?』という新書を読み始めました。元講談社で編集をされていた唐木厚さんの本です。「京極夏彦氏や森博嗣氏のデビューを世に問うた方」というとわかりやすいですね。
この「世に問う」という表現が、冒頭だけでも随所に出てきますが、果たして自分は「世に問うような作品を書こうと意識しただろうか?」と振り返りました。
論文などを書いているときは、基本問いを作っていく作業なので、業界はじめ博物館とは? と自分含めて問い続けていました。
でも小説ではどうだったか? なんだか書くことで精いっぱいで、この世に問うべき作品と思って書くところまでいっていなかったように思います。
また小説は「どう伝えるか」が大変重要と。ノンフィクションは「何を伝えるか」に力点が置かれているけれど、フィクションは「読者にどう伝えるか」に力点が置かれているという説明に、とっても今更ですがなるほど、でした。
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