第59話 これから何をしたいのか?

 植松努さんのツイート『多くの人が「そもそも自分はこれから何をしたかったんだっけ?」を見失います。手段を夢にします。だから夢に届かないです。』

https://x.com/tsutomuhokkaido/status/1829064415003717893


 めちゃくちゃ響いたのでメモ。


 そして自分は何をしたかったんだっけ? 

 小説は手段。小説で何をしたかったんだろう?


 一つは仕事をしたかった。

 小説を仕事にしたかったとはちょっと違う。家でできる仕事の選択肢の一つとして書くこと、しかも小説を選んだというながれ。


 もう一つはミュージアムに関する仕事を続けたかった。どんな形であっても。ボランティアは老後に取っておくとして、それまではミュージアムというのを一つの軸にして、家でできる仕事をしたい、だ。


 お金を稼ぎたい。しかも自分の強みを活かして。自分の強みは博物館や美術館といったミュージアム。美術に絞れないのは、別に美術館だけが好きではないから。


 でもここあたりは今の小説界的にはいまいちになる。まぁ専門性があってこそなので、間違ってはいない。でも自分の強みとはちょっと違う。


 ただ最近この強みをちゃんとアップデートできてない。完全に専門外のところに首を突っ込まざるを得なかったから。でもやってみて分かった。


 合わない。


 ひたすらに合わない。そもそも無理だと思って避けていたジャンルに半強制的に入らざるを得なかった分、しんどさだけが増してしまった。


 これは私の仕事ではない。と言い換えてもいい。専門家は別にいる。今から私がその分野の専門家になったところで、たかが知れているのだ。


 年数を味方につけられるとしたら、やはり二十歳のころからかかわり続けていて、今も興味は失っていないミュージアムだなと。


 この武器を活かさないで別のことをやったら、ちょっと今までのを棒に振るというより自分でどぶに捨てるようなものだ。だから戻る。と言っても方法はいろいろあるわけで、そこをどうするかは腕の見せ所。


 お金を稼ぎたいけれど、家にもいないといけない。むしろあと10年くらいは多分難しいと判断するしかない。現場に戻りたかったけれど、今は相変わらず無理としか言いようがない。


 それはしょうがないので、家でできることを考える。ライターも考えたしやったこともある。が、あれも無理だと判断した。理由は、これも自分の責任で最終的に文章を書くことができないから、に尽きる。


 署名で記事を書いてお金をもらう。多分今ならブログなどでやろう思えばできることだろう。ただこれも、今の自分の知識が古すぎてすぐには難しい。


 難しいのだけれど、ライターさんの仕事はどうも最近は結構気軽にできるものも多いようだ。実はかかわっているところが取材を受けることになったけれど、記事を読ませてもらったところ短い……。


 スマホを意識した軽い記事を書かれている方というのはあるだろうけれど、今はこういう感じが記事の主流なのかもしれない。


 自分に同じことができるとも思えないのは、文章の方向性が全然違うから。ライターさんが小説家を目指すと挫折するという話もきいたことがある。


 〇〇文字あたりいくらという世界で生きてきたので、10万文字でいくらを知ってしまうと、あっさり挫折するらしい。これもまた相性というか得意分野をどう活かすかという話。


 さて、さて。久しぶりに思い出したので、改めてどうするか考えていこう。

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