第52話 自分の知識量が気持ち悪い

 今朝、DIC川村記念美術館の休館ニュースが家族から送られてきました。


DIC川村記念美術館が休館へ 資産効率で投資家が要望

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC277KZ0X20C24A8000000/


 こういうニュースを見かけると家族は私に送ってくるのですが、日経の情報だけ読んでの感想をつらつらと書き送ったところ、「意見が早い」と返ってきました。


 早いのか? と思いつつ、少ない情報から経営やばい可能性あるねぇと書いた後に検索したらドンピシャ。でもまだ規模縮小でも都内に移設含めて余地があるし云々と、自分でも書いていて気味が悪いほど言葉が出てくるのです。


 なにこれ……気持ち悪!!!!!


 我ながら、自分の頭の中に詰まっている情報が気持ち悪くなってきました。


 なにせもう10年以上現場を離れているし、ここ数年は子供のこと中心にまったく分野違いのことをやっているので、久方ぶりの博物館ネタを、自分はまだこんなにも書けるのかと……。


 いえ、もう時代遅れだと思っているのです。現場にかかわっていたのはそろそろ20年前になろうかという月日がたっている。


 けれど、当時詰め込みまくった歴史の知識、ニュースもキーワード検索して出てきた端からブログでアップしていた時代が、いまだにこんな風にたった一つのニュースでずるずると芋ずる式に出てくるのです。


 わー ほんと、もったいない……


 続けていたら、どんな風になっていたかなぁ


 と、夢想するのは退職した人間の常かと思います。以前は声をかけていただいて復帰しない? という話もちらほらありましたが、どうにも子どものことで方々走り回っていたので、気が付けばブランクだけが長くなっていました。


 ああ、それにしても。


 この無駄な知識量を何かに還元しなければ本当にただの無駄な知識……。


 というわけで、久方ぶりになんで小説を書こうと思ったのかを思い出しました。


 これらを私はアウトプットしたかったんです。少しでも博物館に関するニュースを目にすると、気になって仕方がなくなってしまう。


 性癖と言われればそうなのでしょう。ただですね。ニュースの中には稀でもなく、実際知り合いがかかわっていることが多くて……。


 うわー〇〇さん副館長さんかー

 ああ、〇〇さんどうしたの、こんなニュースで名前見るなんて……


 とかですね。


 表では言えないあれこれそれこれ、裏話も山のよう……


 ということで、もはや王様の耳はロバの耳―!! と叫びたくても叫べないので、いっちょこれを元ネタにして、いろいろ改変しまくってばれないようにしながらも、私のストレス発散と実益もかねて小説にすることを思いついたんです。


 まぁそれでもまだうまいミックス方法は習得できていません。やはり作品に昇華するって難しい!


 とはいえ、師事していた先生からも「いろいろ複数ネタ混ぜ混んでみたら」というアドバイスをいただき、詰め込めるだけ詰め込んでみました。


 で、現代ものはばれる可能性が高い。ならば時代を変えてトライしてみよう! というような邪な考えで実は時代物に走ったりしていました。


 まぁまんまと滑りましたけれども。


 でもそろそろ20年以上過ぎたなら時効時効。それに検索すれば似たような話はいっぱい出てくるから、いくらでも混ぜてしまえるわ~


 というわけで、久しぶりに博物館勉強し直して、アップデートでもしようかしらと思いついたのでした。


 いや、もっと早く戻ってきなさいよ、という思い半分。

 なんだか今回のニュースで強引に引き戻されたなぁという、悪縁も縁のうちみたいな思い半分。


 一生かかわり続けるぞと決めた博物館。また戻っていくかと覚悟を決めるのでした。


 ちなみに日経より千葉日報のほうが情報詳しかったです。

 もはや職業病は一生ですね。



【速報】佐倉のDIC川村記念美術館、来年1月休館へ 規模縮小と移転を選択肢に検討し、年内に結論 

https://www.chibanippo.co.jp/news/local/1267647

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る