第30話 サイベリアン専門の猫カフェ その2
到着した猫カフェは、最初から驚きっぱなしでした。まずドア開けたらすぐ目の前に猫。普通は猫が逃げないように二重扉などしてしますが、まったく逃げるそぶりがない……。
ちょうどタイミングよく誰も他のお客さんがいなかったので、貸し切りでしたが、部屋に入って座ろうとすると、すでに先に座って待っている猫……。
スタッフの方がどかしてくれましたが、座るともう次々とやってくるサイベリアンたち。こんなにフレンドリーな猫に囲まれたことがない私にとって、座っただけで猫が寄ってくる環境はなかなかに衝撃でした。
そしてあっという間に膝の上に収まった猫をぼーっと撫でているうちに時間がまったりすぎて行きます。もうその時はただひたすらぼーっと猫を撫でて、ちょっとエサやりをして(これもがっついてこない)、ただただ座っていれば次々と寄ってくる猫に手を伸ばし、入れ替わるように膝に乗ってくる子猫のぬくもりに癒されていました。
本当に、一時間でデトックスというか、なんというか。
遠いけれど、子供と一緒に行ってみようと思った猫カフェでした。そしてタイミングがなかなか合わないまま一月が過ぎ二月が過ぎ、ようやく二度目に行けたのが七月のこと。
子ども、猫といえば夫の実家の元野良しか知りません。他の猫は道でばったり出会う野良猫くらいなので、遊んだ経験も触ったこともほぼありませんでした。
なので、再び貸し切り状態で猫と戯れ、触って、抱っこして、これでもかと猫を堪能した後に一言。
「猫飼いたくなった」
それまで猫は怒るから嫌、猫は怖いと言い続けていましたが、猫カフェのおかげですっかり猫のイメージを変えることができました。
しかもストレスが激減したとか。猫のすごさを改めて実感した瞬間でした。
我が家はもともと犬を飼っていたので、犬も好きなのですが、すでに犬種はコーギー以外認めないという夫がおり、もこもこふわふわのポメラニアンとお友達の子供は、ポメラニアンが飼いたいといっても却下され続けてきました。
あとは散歩。数年前に熱中症で一度ダウンしてから、夏の散歩を毎日続けられる自信がなかった私は、犬より猫にぐっと心は傾いていました。ただ、生き物を飼うというのはやはり簡単なことではなく、ハードルも高いです。
子どものことで言えばいつ手術が入るかわからなかったので、手術が終わるまで動物は諦めていました。その手術も去年終わり、今年は家の修繕など7月中あったので、それが終わって家の中も外も動物を飼う前提でいろいろ準備を進めていこうかなと、今思い始めているところです。
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