泥水が倒れた顔に降りかかる匪賊が犯す自由の女神

青舌の写真の君ももう二十歳変わらないのは空の青だけ


ラブソング開いてるだけの耳に向け歌い上げるも視線も合わず


残してく家族のことと駆け出さぬ理由わけは机上に男は待たず


木々の飛鳥ひちょう朱鷺ときが物憂げにきみう空にかい無しと鳴く


悪人を貫き殺す光る雨地に降り注ぎ一人残らず


知の泉言葉ことのはの森知恵のを食べて辿たどるは進化への道


被災地へはやる気持ちで行けずとも思いを載せて走るトラック


行く船や託す涙の横顔に泡立つ波間果たせぬ夢を


泥水が倒れた顔に降りかかる匪賊が犯す自由の女神


痛む朝汚れたシーツ物語る昨日は少女今朝から女


内に秘め誕生を待つ物語り朝に夕にと産みの苦しみ


ささくれた大人の心癒そうか猫がならすよ舌のやすりで


耳すましふっと静寂おとずれる何が阻むかカエルの歌を


エアコンの送風メニュー進化して選べりゃ良いな海渡る風


のこのことついて行ってすぐに寝る軽はずみな君が可愛い


投げつけて破けたこころ拾い上げ見入る一行恋は罪悪


今日もさなことばかりそれでもさボディーソープはあぁ良い香り


交渉に曇る車窓行きたくて暖簾のれんの先の原始の世界

 

何人なんぴとるは叶わぬ鉄の処女入れるは叶わぬ銀の童貞


歓声と群衆の群れ光の列的屋の香り離れる背中

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