六畳の畳の上で振りかぶり金平糖よ流星になれ
イヤなのよ優しいなんてその言葉ビンゴカードの真ん中みたい
怒るきみ掴まれる袖ポテチくらいは好きに喰わせろ猫がみている
指先でタバコ摘んで紫煙吐き墓石に添えてかっこつけ過ぎ
道別ち心配ないと去ったきみ明日はどんな夢見て眠る
何もない部屋の灯りを消して出る私が最後外す表札
空青く山緑映えて遥まで汽笛響けば帰郷のあいず(合図・会津)
六畳の畳の上で振りかぶり金平糖よ流星になれ
いつからか壁の亀裂に浸み込んで潜んでいるよジャズとフランベ
ラーメンのネギ追いかけてレンゲ繰りスープ飲み干す治したい癖
陽が落ちてここで君まち星移り日変わろうとも約束を待つ
飯を盛る古い写真を投げ捨てて思い出貯めて飯は食えない
太陽と月跨ってサイコロを茶碗に投げて運命決める
沢山にまぎれていても分かるんだ親の目からは輝き一つ
書き留めて君に送るね持っててよ使い古したいらない言葉
星たちをことごとく避けて出来た闇鍋で煮込んで一緒に食べよ
風もなくカラカラ回る風車今は亡き子の面影胸に
空見上げ痛み悲しみ喜びもすべて唾棄して地に向かい飛ぶ
卒業の母の涙を君知らずなって迎えるその時までは
風揺らす夕日が照らす卒塔婆影猫が背を擦る温アスファルト
後悔は取り戻せない戯れに放つ言葉は心を殺す
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます