後書き ―創作のすゝめ
後書きから読む読者がもしいれば、はじめまして。趣味で小説や詩、随筆を書いている映像作家の天野和希です。普段は理系大学生として物理学を専攻しています。
改めて自己紹介をしてみると何とも何をやっている人なのか分かりづらいですね。とりあえず、普段は小説を書いている人だと思っていただければそれで構いません。
これを読むほとんどの人は僕のことを知っているでしょうから、自己紹介は冗長かもしれませんが、それは置いておいて。
僕がこの「紅葉のにしき」作品群で特に言いたいことの一つは、ぜひ創作をして欲しいということです。
後書きで書こうと思っていたので、何度も本文の方で書いてしまいそうになり中々我慢しなくてはならない状況でした。
それほど、創作を勧めたいのです。
理由は七番目の本文「創作について」を読んでもらえば分かると思います。
と言いつつも、一番は結局創作仲間が欲しいということです。もうかなり創作の環境に身を置いて長いため、コミュニティにも属しているし、創作をする友人の方が多いくらいなのですが、いくらいても足りません。
なぜなら人の数だけ価値観とそれに伴った作品があるから!
ぜひ貴方と貴方の価値観、作品について語りたい。そして僕の価値観も見て欲しい。そう思ってやまないのです。
実際、友人と創作に関して話していて深夜三時を回るなんてことは珍しいことではありません。
創作は楽しいです。それはもう、生き甲斐と言えるほど。もちろん創作以外にも生き甲斐と思えるほど楽しいことは沢山ありますが、やはり日常的にずっと触れていて手放さないのは創作だけなのです。
いくら書いても書き足りないし、時が経てば考えは変わるし、変わらずとも深みを持つし、書き切る事はきっとないのだろうなと思います。
小説は恐らく、最も簡単な創作の形なのだと思います。上手い下手に関わらず、文章を書いたことは誰にでもあるでしょう。
ハードルは限りなく低いと思います。
書くことが思いつかないとか、文章が下手だからとか、パソコンがないとか、そんなのは言い訳です。
思いつかないなんて当たり前です。なぜなら書いてないのだから。
文章が下手なのも当たり前。僕も、自分の文章が上手いとは思いません。文章力も語彙力も表現力も稚拙です。
デバイスがないなんて言うのは以ての外。紙とペンがあれば十分です。中学生の頃、僕は小さなノートにシャーペンで小説を書いていました。
とにかく手を動かしてみてください。
まあもちろん人には向き不向きも好みもそれぞれあるから、僕ほど楽しめるかは分かりませんが。
ただやってみて損はないはずです。きっとそれは貴重な経験になります。
それから、前書きで言った僕の価値観が許せない時の対処法にもなります。
創作には創作でぶつかってきてください。送っていただければもちろん読みます。
ぜひ語りましょう。僕の価値観と貴方の価値観について。
もしかしたら、書くだけですっきりするかもしれませんし、しなくても僕はしっかり受け止めます。
さて、布教はこのくらいにして、最後に僕の大好きな孔子の言葉を紹介します。
「子曰く、學びて思わざれば則ち罔し、思いて學ばざれば則ち殆し。」
意味は「教わるばかりで考えなければ力はつかない。考えてばかりで人から教わらなければ、考えが偏り危険である」と言った感じです。
これは普段から物理学徒として頭に置いていることですが、創作にも当てはまると思います。
全くもって、教えているなどと烏滸がましいことは思っていませんが、この作品群で少しでも感化されたのならぜひ前書きを含めた八つの項目それぞれについて自分の中でも考えて見てほしいです。創作の楽しみは享受するだけでは無いのですから。
そして気が向いたら文章にして詩とか随筆になれば、僕が嬉しいです。
貴方が貴方のことを心から理解して許せますように。
天野和希
君の随に ―思うこと 天野和希 @KazuAma05
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