第5話~交際編2~
一旦、話は第3話のデートに遡るが、
実は2回目のデートでの
居酒屋で、なぜ彼は彼女に脈アリだったのに連絡をしてこなかったのかを彼女は思いきって彼に聞いてみたのだ。
「ねぇ、、どうして好きな感情があって告白までするくせに連絡しなかったの?」と訊ねる彼女。
すると彼はなぜ連絡をしなかったのかを
説明してくれた。彼なりに話したのだ。
「だってさ、あまり連絡し過ぎてウザがられたりとか、そもそも俺、相手に気遣いすぎてそれ故に必要最低限の連絡だけしかしないんだよね。」と言う彼。
すると、彼女は少しだけムッとした。
だからなのだろう。彼女自身の気持ちを彼に伝えたのだ。
「私は寧ろ私の事を好きなら、
遠慮なんてせずに沢山連絡してくれた方が嬉しいのに……。告白するくらいなら、もっと沢山連絡して欲しかったな…。じゃないと彼君が私の事を好きなのかどうかも分からないじゃない……。」
と彼女の気持ちを伝えたのだ。
すると彼は「そうだよね、ごめんね。」と
彼は、心底申し訳なさそうに彼女に謝った。
そんな事を経て、デート帰りは無事に彼女の家に2人とも着いた。
彼女は彼に対してその時既に安心感を抱いてはいたが、その一方で警戒心も少しあった。
それは何故かと言うと、女性の部屋に男性を泊まらせるという事は即ち何を意味するのか、その意味が分からないほど彼女は子供ではない。立派な大人(24歳)なのだ。
彼女は内心ソワソワしていた。
彼も私に触れてくる人なのかな?と。
だが、彼が彼女に触れてくる事は、
無かったのだ。これには少し構えていた彼女は安心した。それと同時に(あれ?)という疑問も浮かんだのだ。彼は間違いなく男性だ。
だと言うのに一切彼女に触れる事なく、
彼女の布団に入りもせず、絨毯で寝たのだ。
それに対し、彼女は安心と同時に(やっぱり
過去の男性達とは断然大違いで素敵な人ね)
【過去の男性達は皆が皆揃いも揃って彼女に触ってくるのが早かったから彼女は嫌だったのだ】
でも彼だけは違う。彼は本当に心の底から優しい人だとこの時に彼女は感じていた。
そしてお互いに眠くなり眠った後、翌日は彼は仕事があったので、朝早くに起きて、
「泊まらせてくれて、ありがとうね。」
とだけ彼女に伝えてから準備を終えた彼は、
自分の車で彼の自宅へと戻って行った。
彼が彼の自宅に戻った後、彼女は、やはり眠いのだろう再度二度寝をする事にして、
お昼近くまで眠っていた。
そして、彼女は充分な睡眠を得たあとに起床してから、これから家の掃除をしたり、出掛けたりと忙しい数時間を送っていた。
だけど、そんな忙しさも彼女からしたら
今は幸せでしかなかった。
だって、これからは彼が居るんだもの。
彼女はもう独りではない。孤独ではないのだと彼の事を思い出しては実感していた。
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