第2話 ~デート編2~
そして無事に彼女の要望通りになった2人は、街中で居酒屋を探していた。
居酒屋と言ってもお高いところではなく、
比較的安めの居酒屋を探していた。
その間に色々な情報を、
お互いに知る事になったのだ。
それは何と彼と彼女は年は3つ離れているが、全く同じ大学にいた事が判明したのだ。
彼は4年間で大学を無事に卒業し、
彼女は1年経たずで体調を崩して中退をした。
そして極めつけは2人の地元も近いときた。
車で1〜2時間で着く場所だと知った。
これには流石に2人して運命を感じただろう。
話に花を咲かせているうちに、
見つけたのだ○○という居酒屋を。
彼女も彼も言った。
「ここで良いんじゃない?」と。
そして居酒屋に入って、2人は
カウンター席に通されて、話の続きをした。
話はとても盛り上がった。
彼女は元々、兄が数人いるので口が悪い部分があり、アルコールが回れば回る程に素が出たのだろう。
それでも彼は彼女と一緒になって笑い、彼女の発言一言一言に一緒になり笑っていた。
彼女はここまで話を聞いてくれて尚且つ、ずっと笑顔で聞いてくれる人には出会った事がなかったので、とても喜んだ。
実は、彼女は洋食屋さんで初めて彼の方が
彼女より3歳上なのだと知らされていたのだ。
そして洋食屋さんで話しきれなかった過去の恋愛や彼女自身の事について居酒屋で、
これでもかと言うくらいに話をした。
同時に、彼の方も同じ大学に通っていた事や、
地元が2人して近いという話の続きをしてくれた事が、彼女は嬉しかった。
その日の話しは尽きる事なく、2人は表情を時に変えたりしたり、お腹を抱えて笑いながら居酒屋を出た。
居酒屋を出てから、彼は彼女に言った。
「また今度デートしようよ。」と。
すると彼女は即答で、
「良いの?勿論だよ!!」
と応えた。理由は簡単…1度目のデートで彼がいかに真面目な人で誠実な人なのかを、彼女は知ったからなのだ。
2人して酔いが回っているからだろうか、
「次はカラオケとか行きたいね。」
とかを言いながら、帰路を歩いていた。
彼女の方はギリ泥酔近くくらい
飲んだのだろう。
足元が少しおぼついていなかった。
一方の彼は足元がおぼついておらず、
比較的、彼女に比べたらしっかりとした足取りだった。
そして、お互いに彼は彼の家へ、彼女は彼女の家へ帰宅した後、
あんなにもお互いに喋ったというのに、彼からのメッセージは次のデート近く日まで全く来なかったのだ。
これに対し彼女は寂しさを覚えていた。内心
(きっと次のデートに誘われたから嫌われてるわけではないんだろうけど……)
そんな事を思いながら、どうして連絡が
パッタリと途切れてしまったのか。
その理由探しをしていた。
だからといって自分から連絡するなんて
おこがましいかもと思った彼女は、
とりあえず考える事をやめ、寝る事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます