「TOKYO VICE」二周目
「TOKYO VICE」二周目
戸澤(敵のボス)が食ってたステーキの部位が気になる。大きさ的にサーロインやヒレではなくリブアイなんじゃないかなと思うけど。私も、いつも買ってた安い肩ロース(チャックアイ)に愛想を尽かし(固いから)、ちょっと高いリブアイ(リブロース)に手を出してみた。焼く十時間前から塩コショウ、料理酒で漬け込み、焼く二時間前から室温を利用して内部温度を若干上げておいた。焼き方としては、中火で両面を一分ずつ焼き、二分休ませるを、ミディアムレアになるまで繰り返す。ミディアムレアまで行った目安としては、名前忘れたけどあの赤い肉汁が浮かんでくるのを待つというのがあったけど、今回の肉は肩ロースと違ってそういう汁が浮かんでこなかったので、別の方法を探した。ちょっとフォーク刺してみて、フォークが入って行く抵抗感で火が入って柔らかくなっているか確認したり、肉の周辺の形状が水分の減少によって変形している程度を観察して焼き加減を判断してみた。なぜなら温度計で中心温度を測るのはロマンがないからである。二分焼いて二分休ませるを三回繰り返してから八分休ませ、最後ちょっと焼いて温めなおしてから食べた。いきなり真ん中を切ってしまうと冷めやすそうで嫌だったので端っこから切ってみるとミディアムだった。肉は周辺のほうが火が入り易いので中心の方は、ミディアムレアにとどまっており、完璧だった。焼き加減に厳しい戸澤でも満足するだろう。肩ロースに比べて圧倒的に柔らかく、感動的においしい。部位でこんなに違うもんなだなと実感した。熱の効果による繊維のほぐれ具合が肩ロースとは根本的にちがう感じだ。リブロースは熱で繊維がほぐれるけど、肩ロースはただ単に温まるだけでほぐれてくれない感じ。だから熱で繊維がほぐれてくれるようにある程度肩ロースの場合は筋切しておくのは止むを得ないだろう。味の方も漬け込んでおいたので味が染みてていい感じだった。
ステーキのあとは飲み屋にも行かずプリッツをつまみにハイボールを飲みながら「TOKYO VICE」を見た。二周目で気づいたこととしては一話目のクオリティーが他と比べて高すぎる点だ。マイケル・マンが監督したことよって映像の細部が凝っている。死体を写すにしても、ちょっと面白い背景を入れてみたり、常にカメラをぐらつかせて臨場感を出したりといった、お馴染みの小技を随所で使いまくっていて何かとにかくすごくいい感じに仕上がっているが、二話目からは、普通のテレビドラマの芸のないフィックス撮影に落ち着く感じだ。
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