「TOKYO VICE」

「TOKYO VICE」


とてつもなく見たかった「TOKYO VICE」がようやくネットフリックスで見れるようになったので見た。あんまり一気に見過ぎるともったいなかったけど、面白いので結構一気に見がちだった。端的に言って、脚本の出来がいい。いろんなバックグランドを作り込んでいた。主人公の上司の女性記者の弟が精神病、敵のボスがなんだかよくわかんないけどなんらかの持病がある。直接ストーリーに関係ないディテールが妙に凝っていた。それと食事シーンの多さも好ましい。例のなんだかよくわからないけどなんらかの持病がある敵のボスが高級レストランで愛人(元モデル)と一緒に食べるステーキがちょっと気になった。ステーキを切って、一口食った段階でそのなんだかよくわからないがなんらかの持病がある敵のボス、戸澤は一瞬顔をしかめる。すかさず元モデルの愛人が言う。「あのシェフ、焼き加減を失敗したのね」だったかな。焼き加減を失敗したにしても、レア過ぎだったのか、焼き過ぎだったのかはっきりさせて欲しかった。後はやきとり、焼肉、とかいろんなもんが出て来た、忘れたけど。第一話の監督と、製作総指揮を務めたマイケル・マンはこういう食事シーンをしっかり描くのが好きなので、その傾向が完全に踏襲されていた


今週の私のステーキはレア過ぎだった。メカニズムとして、熱、塩分、酸性の液体によって肉のタンパク質が分解されて肉は柔らかくなる。火が入り過ぎると水分が減少し過ぎて肉が固くなる。だからその中間点のベストスポットを追い求めなければならない。いい肉だとレア過ぎでももともときっと柔らかいだろうから問題ないが、私が買った肉は安い肉なのでレア過ぎだと固くなってしまう。そこらへんの見極めを素人のくせに勘でやろうとしているので失敗してしまうのである。プロはパッと見で焼き加減が分かるし、素人でも温度計を刺せば分かる(ミディアムレアは摂氏56~57度)。ただ、それだとロマンがない。そう思いませんか。なんとなくの勘でやって、きっちり焼き加減を見定める。やはり、そこがロマンじゃないかな。よく分かんないけど。

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