第16話 コンフォートゾーンとホメオスタシス
皆さんは、「コンフォートゾーン」という言葉と、「ホメオスタシス」という言葉を知っていますかね。
前者は、まあ、簡単に言えば【落ち着く場所】といったところ。そんで後者は、そうだな、逆にわかりにくいかもしれないけど、言っちゃおう、【生物恒常性】だな。
さて、僕たち人間って言うのは、生まれつき、備わった性質みたいなものがあるだろう?まあ、こんなこと言うと、SEKAI NO OWARIの「HABIT」の歌詞にあるように分類したがると怒られるんだけどね。
もともと簡単に太りやすいポッチャリ体型の人とか、もともとどれだけ食べても太らないホッソリした人とか、あと、モテ体質のひともいれば、モテない人もいるし、ダメンズばかりと付き合う人もいれば、良い男と早々と結婚するような人もいる。さらには、オタク勢や陰キャ勢もいれば、DQN勢やチャラ男勢もいる。それってなんでなんでしょうね。
僕が思ったのは、特に、尊敬できる他人から影響を受けるようなことを言われたとか、憧れを持った対象とかが深層心理に刻まれているからだってことなんだよね。
幼い頃の潜在意識ってスッと入るから、その数年のうちに身に着けていた習慣とか癖とかって三つ子の魂百までというくらいに、長きにわたり個人の人生を支配すると思うんだよ。
これが、ホメオスタシスだね。
生物恒常性=ホメオスタシスは、生き物が、今までの自分を維持しようと勝手に働く潜在意識による思考や行動の癖なんだ。
でもなんで、太っている人が痩せられないか、痩せている人が太れないかというと、やはり、これこそがコンフォートゾーンの出番なのだ。
太っているからモテない、だとか、痩せていてスタイルがいいから変な男ばかり寄りつくだとか、いろいろあるけど、それって、結局、本人のメンタルがどうなっていようと、個人個人の深層心理が満足するから、そういう状態が続いていると考えられる。
どういうことかというと、仮に個人の考えを各々で深く深く掘り下げて、自己分析してみたら、最初は浅いところでは「痩せたい」とか「ダメンズから離れたい」と思っていても、何故なぜと掘り下げていくと、結局「ああ、太っていたいんだ。」とか「ああ、ダメンズと離れたくないんだ。」という結論に行きつくんだと思うんだよね。
なんでかというと、やっぱり、そこは集団心理とか、社会的な風潮とかが影響して、「ワタシ、太っている。それは、社会にとって、笑われることかも。」とか思ったり、「ワタシ、変な男とばかり付き合っている。それって、恥ずかしいことかも。」と思ったりするから、変えたいと上辺で思ってしまうのだろう。
ならば、いっそのこと、そんな不器用な自分も愛してあげたらどう?
いや、難しいよね。いきなりこんなこと言っても。でも、どうかな。「あなたは、あなたでいいんだよ。」って、誰かに言ってもらったとして、あなたは、「いやそんなわけないやん?!」って否定するんじゃないかな?
本当に優しい人は、「あなたはあなたでいいんだよ。」って言ってくれるよ。それはね、あなたを無理に変えようとしない人だからだよ。
今度はさあ、自分で自分に言ってあげる番じゃないかなあ。どう?できそう?
さあ、言ってみよう。「私は、ワタシで、いっか。」って。
あ、ちなみにねえ、「まっ、なんとかなるわ。」って言ったらマジで何とかなるからおすすめだよ。あとね、「大丈夫大丈夫。」ってぬいぐるみを撫でながらぬいぐるみに言い聞かすように何度も繰り返し言うと、安心できてくるよ。そして、本当に大丈夫になるよ。マジだよ。
みんな、今日もお疲れ様。おやすみなさい。
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