第10話 若者の性について
「性のよろこびオジサン」って知ってます?ネットミームになっているんだけど、ドッカのゆるキャラみたいな丸い体形の中年男性が、電車の中でカップルばっかり乗っている車両に自分だけ一人で乗っているのを見てぶつぶつと何かを呟いているという動画で強烈な現代風刺になっているんですけど。
まあ、今日はね、アメリカ村に行ってきたんですよ。それでね、感じたことを、学術的なことよりも、随筆風に書きたいと思いますよね。
叙事詩的な感じになるから、どうしても内容は愚痴っぽいというか、ある一部の人に対して見た目で判断するみたいな体たらくになるけど、そこは、僕の自己責任なので、読むほうは気にされなくても大丈夫ですよ。書いた僕が悪いので。
さて、ではいきましょう。
アメリカ村には、三角公園という小さな広場があって、若者がタムロしているんですけど、アメリカ村から南に下るとラブホテル街になっているように、そのあたりというのは、おそらくナンパスポットになっているようです。
それを知ってか知らずか、そもそもそういう人たちはそういう場に居合わせるのか、露出の多い女性や屈強でややこしそうな男性がその周辺には集まっており、じろじろと異性を見つめては品定めをしているように見えます。
この目と目での性のやり取りって言うのは、なんていうんでしょうね。僕はしないんですけど、退屈しのぎでいいんでしょうか?
その日その時にめぼしい相手を見つけて、ただ性的交渉を持つためだけにコミュニケーションをとる。それって言うのは、自分の身体がいくら傷つこうとも、自分の心がいくら痛もうとも、他人事のように切り離して考える、まるでゲームのような仮想空間で過ごしているような感覚じゃないですかね。
恋愛だったらそうはいきません。生身の心と身体でぶつかりかって、愛情を見せつけ合うわけです。どうせならこうありたいですよね。
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