第4話 人間は何故泣くのか。
さて、今回は少し重いテーマですが、人間がなぜ泣くのかについて語りたいと思います。
人間って泣くときは、悲しい時とか嬉しい時とか、感情の起伏がピークに達したときに涙が出ます。感情がピークってことは、今までの経験ではそこまで行かなかった。つまりは、臨界点に達したということですね。言い換えると、未体験ゾーンなわけです。
そう考えると、僕たちが映画やドラマ、音楽や小説などの芸術作品を見たり聞いたり読んだりしたときに、何故泣くのか。わかってきますよね。
これは、実体験を超えてくるからなんですよね。
例えば、物語に登場する主人公が、とんでもない辛い目に遭う。例えば、世界を救ったのに、親愛なる隣人なのに、全人類から存在を忘れられたり(スパイダーマン ノーウェイホーム)。指パッチンで宇宙全体の人口が半分になってしまったり(アヴェンジャーズ インフィニティーウォー)。
まあ、例えるなら、まず現実離れしたところからでしょう。そういうのもありますよね。でも、それはあくまでヒーロー映画の中の話。感情移入できればの話です。
じゃあなぜ、日常系の映画を見ているときに、涙が出るんでしょうか。YouTubeを見ていて、健気な動物の姿に涙したり、なんでするんでしょうか?
それは、稀有だからですよね。稀有。読めます?『けう』ね。
僕たちって生きていると、色んな人から裏切られたり、根も葉もないうわさをされたりとか、変な風評被害に悩まされたりとか、あるじゃないですか。そんな厳しい現実社会に生きていると、何気ないやさしさって珍しくなるんですよね。
そういう時に、ドラマでも映画でも小説でもいいですよ。こんな優しい人見たことないみたいな、温かみに触れると、つい涙が出ちゃう。女の子だもん。(「エースをねらえ」?)
例えばね、僕が泣いた小説で言うと、『容疑者Xの献身』(著者:東野圭吾)【直木賞受賞作品】ですがね。あなたは、自殺しようとしているところを何気ないピンポンで助けられたからと言って、助けてくれた人がひどい目に遭っているのを、殺人を偽装してまで助けられますか?
ってことなんですよ。
他には、泣いてないけど、良かったのとしては、『まほろ駅前多田便利軒』(著者:三浦しをん)【直木賞受賞作品】でいうと、行天の指の傷について責任を感じている多田が、彼の存在を煩わしく思いながらも、罪悪感から突き放せず、せめてもの罪滅ぼしにそばに置いて仕事を手伝わせる。そんなこと、人生でありますか?できますか?
だいたい人間って、現実世界では、エゴの塊じゃないですか。そもそもが猜疑心を持っていて、いつか騙されるんじゃないかと肝を冷やしながらも身銭を削りながらも寿命を全うしていくわけじゃないですか。そんな中で、人にやさしくできることって、いかに尊いか。
だからこそ、他人のやさしさや愛情が染みるんですよね。それをなかなか現実世界で感じれないから、僕たちは芸術作品を見ると。泣くんですよ。僕は、そう思います。
大変長々と喋りましたが、少しはなぜ人が泣くかわかりましたでしょうか?ご参考いただけると幸いです。あなたが作品を書くときに、どうしてもらったら、嬉しいか。ということが、読み手を感動させるきっかけに成るでしょうから。ぜひ、ご一考ください。
ちなみに、直木賞作品はこういう心温まる作品が比較的多い気がするので、僕は読むのが偏りつつあります。まあ、『このミス』(このミステリーがすごい)の作品とかも面白いですけどね。
余談ですが、『このミス』で映画化。最新では、『怪物の木こり』があります。(12月1日公開)これは読んでないんですけど、面白そうですね。三池崇史監督なので、楽しみです。過去作品では、『果てしない渇き』(深町秋生)さんが書いたこのミス作品が、『渇き』として役所広司さん主演で映画化されていますね。これは読みました。えぐかったです。R15 なので映画を見るときはインパクトに注意。まだ、映画見れてないけど。(サブスクどこでもやってない。)
えー。余談でした。すみません。
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