第9話 猟奇歌――あの人ならやりかねない。
「猟奇歌」夢野久作
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/933_22022.html
青空文庫のものが読みやすいです。
赤澤ムック(編集) の、創英社版のものはイラスト・装丁がとても良いです。
もちろん夢野久作といったら「ドグラ・マグラ」でチャカポコチャカポコでキチガイ地獄でブゥゥーーン……なんですけど。
「
その名の通り、猟奇的なシーンばっかりを歌にしてます。
春の夜の電柱に
身を寄せて思ふ
人を殺した人のまごゝろ
「まごころ」って……それも一首や二首ではありません。
なんでこんなに大量につくってるんだよ、と思います。
自分より優れた者が
皆死ねばいゝにと思ひ
鏡を見てゐる
宇宙線がフンダンに来て
イラ/\と俺の心を
キチガヒにしかける
誰か一人
殺してみたいと思ふ時
君一人かい…………
………と友達が来る
何者か殺し度い気持ち
たゞひとり
アハ/\/\と高笑ひする
青空文庫に掲載されてるんですが、見てくださいよ、この量。
猟奇歌 夢野久作
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/933_22022.html
「まさか、あの人が殺人を犯すなんて……」ではなく、
「ああ、やっぱり。あの人ならやりかねないと思ってました」といわれるタイプですね。
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