前のエピソード――第12話　はつ孫と面会なりし雨卯月爺じ望むは夢追う童　

　４月２週目の週末に、長崎よりびーる男爺さん含め６名（男女各３名）で石川県の災害支援に陸路にて行かせて頂きました。作業時間は１日半程度しか活動できませんが、○○支縁会リーダーのK淑女以下チームとしてお互いに気心の知れたメンバーなので、作業割り振りも自然と決まり、中身の濃い支援が出来ているかなと感じます。

　前回は志賀町にて、被災された家屋の傾いて危険なブロック塀の取り壊しと撤去、そして積み込み段取りが主でしたが、今回は能登町にて、ほぼ全壊してしまった家屋内の家財の搬出と分別、そして移動運搬の作業がメインでした。前回の場合は、被災者の方々は、そのままそこで生活されていた方もおられましたが、今回の場合はほぼ元の形が破壊されていて、全く住むのはおろか中に入るのにも勇気がいるようなところでした。

　本年の１月１日に発生してしまった能登半島地震、柱時計はきちんと現在の時刻を示しており、一家団欒であったろう風景が・・、一瞬周りが信じられないような錯覚に墜ちいってしまいました。住民の方も忘れてしまってた飾り物や旅行のお土産品、卒業証書の筒に祭り写真等、たくさん思い出の品を確認しては、少しだけですが分別させてもらいました。

　ただ、この際にとご主人が決意され、廃棄される衣類や食器そして小物類をみていると、何も起こってなかったらそのまま大事に保管され、いつの日かまたご子孫の方が使うかもしれなかったろうな・・などと、名残惜しくもありました。仕方なのでしょうが、いつもの事ながら本当にタイムスリップできるのならばと思いますね。

　連続では支援できませんが、動けるメンバーが集まり次第でスケジュール調整をK淑女（理事長）が行い、次は４月末の３連休あたりで行く予定です。その間、K理事長他少人数では、頻繁に動かれるようですので、とにかく事故のないよう活動できればと祈っております。

　最後に、長崎は悪天候のために満開サクラは２,３日しか無かったのですが、能登近辺のサクラは天気にも恵まれ本当に美しく綺麗でした。🌸気のせいか桜並木もあちらこちらとたくさん有り、枝ぶりが何処か長崎と違うような？気のせいかもですが（笑）🤩