第3話 ゲーム紹介とかキャラ紹介とか裏話とか





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★コンシューマーゲーム『蒼炎界のエタニティ』(アオニティ)


背景)千年に一度蘇る蒼炎竜が『精霊の恵み』をもたらすことで、維持されている世界。その世界を壊したい魔神によって作られた、暗黒竜から蒼炎竜の卵を取り返し、孵すまでが正ストーリー。バッドエンドは当然、世界の終わり。


・一応乙女ゲームだが、ドラゴンのパーティクエストがあったりするので、男子ユーザーもそれなりにいた。


・攻略対象者は5人。全クリアすると隠しキャラが現れたりとか、追加ストーリーが読めたりする。


・ヒロインは、蒼炎竜の卵を孵すことが出来る『光の魔力』を持つ聖女。


・精霊教会によって、蒼炎竜の卵がこの世に現れた事が確認されると、聖女が探される。


・市井で暮らしていた、男爵家の庶子だったヒロインが、聖女候補として認定される。




///ここで大きな分岐が起きて、男爵家に引き取られるか、すぐに蒼炎竜の卵を探す旅に出る『冒険者ルート』に分かれる。




・『冒険者ルート』を選んだ場合、ドラゴンクエストに関するアイテムを探したり購入したり、レベル上げなども充実しており、通常のRPGとして楽しめる仕様になっていた。


・途中で身分を隠した王子と、騎士団長の息子がメンバーに入る。


・ラストは冒険者(攻略対象者)と結ばれるか、パーティ全員と友情エンド。他の攻略対象者ルートへは進めない。




・男爵家に引き取られた後は、貴族学園に入り、それぞれの攻略対象者ルートに入る。


・展開は、

A『攻略対象者達とパーティを組んで、暗黒竜を倒しに行く』

B『暗黒竜を悪役令嬢が呼んで、お城が最終決戦場となる』

というパターンの二つがある。


・Aパターンだと、悪役令嬢はパーティを組む時点で、ヒロインを拉致して投獄される(好感度によって死刑、追放に分かれる)。

・Bパターンだと、悪役令嬢は王子の聖剣で胸を突かれて死亡。

・いずれにせよ、悪役令嬢は破滅する(バッドエンドでも)。


・トゥルーエンドは、聖剣の選んだ王子として『王太子』になった第二王子と、ヒロインの結婚式。

・その他の攻略対象者とのハッピーエンディングもあるが、ハーレムエンドや友情エンドはない。


…好評により続編(ずっと下参照)が作られる。





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■ディートリヒ・シュタイナー(『蒼二ティ』出ていない)


・シュタイナー公爵家の長男。顔良し、頭良し、剣の腕は勇者並みで魔力は全属性というチートだが、一応隠している…が、バレている相手もいる。

・全ての能力を、妹の運命を変える為に使っている、誠実で少し残念なお兄ちゃん。

・暗黒竜クエストの後は、妹の周囲を監視、情報収集のついでに国の治安維持(法整備)等の手伝い等をしている(そしてまた色々情報が集まる…)。

・国の内外権力者の弱みを握る者として、正体不明の『魔王』とか呼ばれている。



■ベアトリス・シュタイナー(『蒼二ティ』の悪役令嬢)


・ディートリヒの妹。能力的には、ディートリヒの縮小版。

・いつもニコニコしている美少女だが、ハイスペック(←知ってる)兄の自分への過保護的溺愛から、自分が何か危ういのだと自覚し、自衛している。

・外側からは分からないが重度のブラコン。兄の敵は自分の敵。隠れた武闘派(ゲーム設定)。



■シュタイナー家の従者(『蒼二ティ』では悪役令嬢の従者)


・ディートリヒが幼い頃から側にいて、口の堅さと有能さで彼の傍らにいる権利を勝ち取った。

・ディートリヒを心酔レベルで崇めており、公爵家に対してでなく、ディートリヒ個人に忠誠を誓っている。

・隠しているがハイスペックイケメンで、実は攻略対象者。

(ゲームではディートリヒが隣国に養子に行った後、悪役令嬢ベアトリスの従者になり学園に迎えに行った際にヒロインと出会う…というアレである)



■第二王子(『蒼二ティ』ではベアトリスの婚約者で勇者枠)


・王族としては、割と普通にワガママとか傲慢かましてたら、悪い噂が絶えない王子として貴族社会で認識されていた。

・ベアトリスに一目惚れするも、上記噂が決定打となり、学園入学後に正式に断られている。

・婚約者候補は幾人かいる。

・ヒロインに対しては、『身分をわきまえることが出来ないかわいそうな子』という認識しかない。

・そのうち、騎士団に入るかもしれない。



■暗黒竜クエストのパーティメンバー(『蒼二ティ』のヒロイン盛り上げ組)


・平民の男子2人に女子1人。男子の内1人が攻略対象者。ディートリヒの素性は知らない。

・ディートリヒの、『たった一人で世界を救おうとしている』姿勢に感じ入って仲間になる。

・高位貴族だと薄々察しているが、最後までただの仲間として彼と接したことから、ディートリヒの信頼を勝ち取っている。

・クエスト後もたまに仕事依頼したり、一緒にダンジョンもぐったりしてる。

・女子1人はディートリヒに惚れてるが、『誰よりも大事な女性(もちろん妹の事)がいる』のを聞いてあきらめた。



■マテウス・ベルナー侯爵子息(『蒼二ティ』の攻略対象者の一人)


・ベアトリスの婚約者。

・国の重鎮、ベルナー侯爵家の次男で、攻略対象者。

・ゲームではヒロインに勉強を教えたりする位置ポジ。攻略は結構めんどくさかった為、現ヒロインはスルーしていた模様。


・実は転生者。

・コスプレ仲間の女性から、『蒼二ティ』の続編、『闇の魔王リベンジャー編』(闇リベ)の合わせを頼まれ、一応プレイしておくか…で、『魔王ディートリヒ』にハマってしまった。

・己がゲーム世界(しかも『蒼二ティ』の方)に転生したことに気づいたのは、学園でベアトリスを見た後。


・悪役令嬢じゃないベアトリスにほっとしたものの、


『彼女が破滅しないとディートリヒに会えないのか!?』


とアホな妄想を抱えるが、


『あれ?シュタイナー家にディートリヒさんいるじゃん!』


と知って全身から力が抜ける。


・ベアトリスに惚れた後も、「ディートリヒ様がお、俺の、おおおお義兄様になるのかー…!?」と葛藤。


・『魔王ディートリヒ』の強さ、信念、恰好良さに惚れ、コスプレ(念入りに、アクセサリーまで全部手作り)していたこともあり、実際の彼に会ってパニクって、恐ろしい事をつぶやいてしまった。


…原因は前世のコスプレ仲間(女性)


「ねーねーこれ読んでみなよ!ディートリヒ様の二次創作!」

「いいなーコレ!!」

「そうでしょっ!」

「特に、この…」

「そー!お前を愛することはない!って、きっぱりヒロインに言うトコロ最高よねーー!!!」

「おぉーー(涙)!」


 そしてコスプレして、この台詞を再現していた黒歴史が、パニクり時に蘇ってしまったという…。





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★コンシューマーゲーム『蒼炎界のエタニティ ~闇の魔王リベンジャー編(闇リベ)』(『アオニティ』の続編)


背景)妹を断罪した国に復讐する為、魔神と取引し、魔王となった『ディートリヒ』が世界を恐怖に陥れる。ヒロインは『ディートリヒ』の元婚約者で、隣国の王女。ディートリヒを諫めるために、彼の友人だった騎士や魔法使いら攻略対象者と協力して動く。


※トゥルーエンドは『魔王を倒してこの世界を救う』ヒロインはディートリヒの親友と結ばれる。

※バッドエンドは『隣国だけ助かる』or『世界が滅ぶ』




・隣国の公爵家に養子に入り、王女の婚約者となっていたディートリヒは、瀕死で彼の元にたどり着いた両親によって、妹の断罪(歪んだ情報)を知らされる。


・両親の墓の前で、必ずやあの国の王家に復讐すると誓って、隣国を出奔する。


・絶叫しても、悪に染まっても、美しすぎる冷たい眼差しと、たまに見せる微笑み(「ベアトリス…もうすぐお前を陥れた国が沈むよ」等、主に亡き妹への問いかけ時)に撃ち抜かれるユーザー多数。


・なぜ魔王が攻略対象者じゃないのかと、絶叫する乙女(含男子)多数。


・ヒロインの他に精霊教会から『聖女候補』も出て来るが、すごく役立つキャラでヒロインを霞ませた。


・ゲーム最大の派閥は(攻略対象でもなくヒロインでもない)『魔王×聖女候補』。


・旧友(攻略対象者)が語るディートリヒは、キラキラ妄想に満ちていてBL層にもアピールが十分だった。


・前作のヒロインは王太子妃として、ちょろっと出て来る(役立たず夫婦)。



※ルート全てを攻略した後に、『魔王』とベアトリス or 『魔王』と聖女候補の、魔界ハッピーエンディングが見れるという噂がまことしやかに流れ、特定ユーザーが血眼になって攻略したが、残念ながらそんなものは存在しなかった…(マテウスの前世が激昂。魂の叫びを神が聞きつけ、『蒼ニティ』の世界に転生させたとかなんとか…)




…次からはマテウス君のターン。

『テンパって婚約者のお兄様に、とんでもない事を言ってしまいましたっ! ~もう一生土下座してたい』編です。





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