第7話

スライム事件から1週間が過ぎた


「飽きた....普通のご飯が食べたいー!!」


「どうした?急に叫びだして」


いきなり桜花が叫びだしたので問いかける


「だってあれから結局ずーーっと同じ木の実で生活しているんだよ!?飽きが来るのは当たり前でしょ?調味料もないんだしそれにお肉なくなっちゃったし....」



(荒れてますねぇ桜花さん)

「だけどそんなこと言ったって腹が膨れるものなんて無いぞ。まぁ、死ぬ覚悟があるなら肉を取れると思うが2割ぐらいの確率で...」


「それほぼほぼ死んじゃうじゃん!?」


「そこはほら!3人寄ればなんとやら...だよ。うん。」


「3人いないんだけど!1人足りないですが!?」


「細かいことは気にするな」


「気にするよ!じゃなくて!!食料どうするの?木の実だけだと毎日満腹にはなれないのですが」


「必然的にアイツらを倒さなきゃいけないね....てことで、早速ヤる?」


「え?な、ナニを....」


「そりゃあもちろん、魔法の特訓だよ」


「わ、私!まだ準備が出来てな.....え?特訓?」


「逆に今の会話からナニを連想したの?もしかして桜花はムッツリさん?」


「んぇ?な、何も考えてないよ〜?さ、さぁて魔法の特訓をしよう〜!さ、レッツラゴー!!」


「耳真っ赤だよ、無理はしないでね...」


苦笑しながら駿は言う


「赤くなってない、い、行くよ!駿君!!」

「ふっ、了解」

(このぐらいにしとくか、地雷踏んでも嫌だし)


反応が面白かったのでつい笑ってしまう駿


駿と桜花は小屋を出て、いつものように木の実を採取しに行く



「はぁ〜今日もこの木の実....」


「そんなに落ち込まなくて言わなくても」

(相当キテるな)


「味は良いんだけどなにか物足りないんだよねこれ」


「それは全く同感だ。食ってる気がしないんだよな」


「ホントそれっ!はぁ〜こんなことなら獣の骨とっておいて置けばよかった...美味しいお出汁がとれたのにー!」


「今日はいつになく荒れてますね〜、それにため息つくと幸せが逃げるぞ〜

まぁ、ため息つきたい理由もわからんでもないが」

「アハ!もういいよ!これで生活してやりますよ!!」

「桜花さん?テンションおかしくなってますよ」

「おかしくないもん!あぁ楽しみ!美味しい木の実!!!」

(桜花がとうとう壊れた...)

「落ち着いて。ほら息を整えよう、はい吸ってー。吐いてー、吸ってー」


「スゥーーー 、」


「いいよ、そのまま吐いてー」


「はぁ、」


「なぜそこでため息になる。吐くんだ!嫌なことも一緒に!!頑張れ!桜花ならできる!

Y(やれば)D(出来る)K(子)ならぬ

Y(やれば)D(出来る)O(桜花)だ!」


「はぁ、」

「ダメだった...手遅れですか、桜花さん」

(今は少し気をそらさなきゃなこの現実から)


なにかいい案は...と悩む駿、およそ1週間の木の実生活でついに壊れた桜花。

そうして各々の世界に入り込んでしまった

※山の中(何がいるか分からない)


しばらくして2人は自分の世界から意識を取り戻した


「「はぁ〜」」

戻るや否や桜花と駿はため息を揃えて吐いた


「あ、異世界あるあるとかない?なんかヒントに繋がるかもしれない」


駿は尋ねる

「うーんそうだねぇー、あ!これは?『ステータスオープン』!とか?えへへまあ出ないと思うけど....ね?」


「確かにそんなのあったな。色々ごたついてたから頭に無かったな....ん?どうした桜花」


「で、でたよ駿君」


え?


───────────


家事はほとんど桜花がやっています

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