第一話 ◆◆登場人物一覧◆◆
【あらすじ】
奈良時代。
【登場人物一覧】
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愛馬、
武器は
妻の佐久良売にデレデレの29歳。
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医務室の天女。
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実は貴族。昔は身分にあぐらをかいた、しょーもないボンボンだった。
今は大椿売と結婚を前提にしたおつきあい中で、春まっさかりの22歳。
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医務室で頑張っている。
嶋成とラブラブ17歳。
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美貌の25歳。
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古志加を可愛がるが、妻にはしない
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腕磨きの為、仮の鎮兵として、
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鎮兵であったが、大川のはからいで鎮兵を抜け、夢を追って、大川と奈良にいってしまった19歳。
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佐久良売お付きの女官。
ラブラブだった
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五百足の妻となりラブラブ。
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* * *
おまけ。
食事の席につくのは、
「お父さま。これを差し上げますわ。泰平長寿を祈念いたします。」
と佐久良売が取り出したのは、木綿に赤い刺繍……、がたがたの縫い取りの、お世辞にも、上手とは言えない縫い取りの手布である。
「おお、これは、佐久良売の手縫いか! 嬉しいなあ! ……赤い。」
(赤い、これは、何だ……?)
丸い。ところどころ、ゲジゲジと突起がある。
何かの生き物だ。目がある。
佐土麻呂は目をこらした。
「赤い、モグラか。ふむ。両手を広げて、威勢が良いな。」
良くわからないが、きっとそうではないか? と褒めてみる。
佐久良売は、ひきつった微笑みで、
「ほほほ……。喜んでいただけて?」
とだけ言った。雰囲気が冷たい。氷つぶての風が吹き付けてくるようだ。
───余計な事は何も言わずに、ただ喜んで受け取れ───
氷つぶての風はそのように告げている気がしてならない。
(まずい! 違ったのかな? がっかりしないで佐久良売〜!)
「うん、嬉しい、父はすごく、すごおおおく、嬉しいぞ! なにせ、私の為に佐久良売が手縫いしてくれたのだからな。大事に使わせてもらうよ。」
「なら、良かったですわ。お父さま。」
佐久良売から氷つぶての風が吹き付けてくるのが、やんだ。
「うんうん。」
佐土麻呂は、満足して頷く。
(ふっふっふ、佐久良売には
後日、佐久良売の
「あ───っ!」
と叫んで、
「ちょっと見せろ!」
驚く義理の息子から手布をひったくり、広げ、
(このガタガタな縫い取りは、間違いなく佐久良売!
父にくれた手布より、上手に縫ってある……だと……?!
父にくれた手布ではわからなかったけど、これを見ればわかる。鳥だ!
そうか! 真比登の二つ名……。)
「モグラじゃない! 朱雀だったあ───!」
(憎い……。)
「ふんっ!」
と涙目でそっぽを向くことになるとは、知らない佐土麻呂であった……。
───完───
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