第6話 バトル、そして求婚
「暗くなったら隙をみて逃がしてあげるから、暫くは此処にいてくれる?」
野道が言うと、
「それは大丈夫じゃない?ほら、来た」
「野道、ご苦労だったな」
「お前は下がっていろ、三雪の面倒をみておいてくれ」
私は客人と話があるんだ、と、野道に三雪を押し付けた。
野道は
早く2人の無駄な戦いを止めに行かなくては。
その間に、
「無事でいてくれよ、みんな……」
野道の思いを、知らない高津は。
溜息を吐いて、其れから。
「妹を人質に取られてる。意味分かるだろ?」と
「
高津の長い爪が
たまらず高く飛び上がって、距離をとりながら
「人質を取られてるのはこっちも一緒なんだけど?!」
ぼくが護らなくては!ぼくが!今度こそは!!!
一方その頃、2人きりになった
「……はい?今なんて?」
「何度も言わせるな」
「私の嫁になれと言っている」
カーカー…と
意味が分からない。
今私は、敵に求婚されているのだろうか?一体全体何故??
素早くジャンプして塀に登ったかと思うと、スルスルと電信柱に登り、ソコから飛び掛かって攻撃をしかける。
正義感の強いタイプの
殺す気は無い高津が、その首筋に噛み付いて、体格差で
「
ひょいとお姫様抱っこされて、抵抗したくてもできなくて、
都内の高級マンションで、若い2人は優雅にティータイムをしていた。が。
「……どうしたの?」
ガラステーブルに映った影が動きを止める、何故だろう、この感じは。
「何となく今、凄く嫌な予感がして……琳、
「ちょっと待って……」
「大変!!癒してあげないと!」
「俺が行って来るよ」
「気を付けて」
その表情が何だか切ないと思いながら、
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