閑話その1:エマ―ジェリアの学習
新たな
「そんな、む、胸で
何を
「そそそそそそ、そんな事私では出来ませんわぁ! こ、この胸では!!」
そう言って服の上から自分の胸をわしっと掴んでみる。
そして感じる。
ちっちゃいと。
「くっ、
人には個性と言うモノがある。
エマ―ジェリアは金髪碧眼、色白でまるで筆ですっと書いたような眉毛、長いまつ毛にクリッとしたつぶらな瞳、小さな鼻に可愛らしい唇。
チャームポイントでこめかみの上に左右三つづつトゲのような癖っ毛がある。
美少女と言うのはこう言うモノだと言わんばかりの存在だ。
身長はやや低めな彼女。
胸のふくらみなどが少々華奢ではあるが女性らしい容姿である彼女は、「守ってやりたい」と男性であればだれでも思ってしまうような可憐な乙女である。
しかしそんな彼女は三義と言う大役を受け、使うかどうか分からない知識を学ばなければならない。
「くぅ、む、胸でのご奉仕は難しいとなると、他にはですわ……」
そう顔を真っ赤にしながら、
そしてその内容と
「ななななななな、お、お口でですってですわぁああああぁぁぁぁぁぁっ///////!!!!」
ぼふっ!
一気に頭から湯気を立てる。
そしてその
「そ、そのような事を殿方にするのですの!? こ、この口で///////!?」
再度言おう、どんな事かはご想像にお任せする。
が、
思わずごくりと唾をのむ。
そして想像してしまう。
そりゃぁ、エマ―ジェリアだって教会で小さな頃に同じ孤児の男の子と一緒に湯あみをして、男性のそれを見た事はある。
まるでゾウさんの鼻のようなそれが、なぜ自分にはないのか不思議に思ったものだが、年齢が上がると同時にそれが男性にしか無いものと理解してくる。
当然、今の年ではそれがどんなもので、どんな機能を持つかまでやたらと詳しくなっているのは内緒だが。
「さ、
食事の時のソーセージを思い出すも、
ちなみに平均的な大きさも文面で記載されているので、容易に想像が出来る。
思わず自分の唇にそっと指を添える。
「お、大きいですわよね……」
そんな事を言いながらさらに次のページに進む。
そこにはさらに凄い事が書いてあった。
「へ、
再度自分の胸に手を添えるも、そこですっと
「これは無理ですわね……次ですわ」
だいぶ興奮していたモノが、一旦クールダウンする。
少し頭も
「なななななななななな、そ、そんなに方法があるのですのぉっ///////!!!?」
カルチャーショックだった。
いや、正常な方法については知っていたが、まさかそれ以外に四十七の方法があるとは思ってもみなかった。
そりゃぁ、風の噂で後ろからとか、乗っかるとか聞いた事はあったがまさかこれほどまでの手法があるとは思いもしなかった。
そしてその一つ一つにどう言う状況で、どんな感じで、相手はどう感じるのかなど
「///////す、すごいですわ……」
思わずそう、声が
そしてその都度ごくりと唾をのむ。
そしてまたまた悲鳴に近い声を上げながら秘匿の書を読み漁るのであった。
そんな彼女を陰からそっと見守る大司祭はふっと笑う。
「私もあの頃は同じような反応をしたものです。初々しいですね、懐かしい」
そしてヒートアップしてしまうエマ―ジェリアを見て、そっと結界魔法を張る。
「これで人払いは出来ました。まあ、若いのでそう言う事をしてしまうのは仕方ないですが、ほどほどに」
そう言いながら大司祭は武士の情けと言う風にこの場を去るのだった。
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