第2話 修行前の集会


  次の日、修行場所である「時の山」に同じくここで修行する仲間(いつものメンバー)と山の入り口近くに集まっていた。

 ん?いつものメンバーが誰だか分からないって?そりゃ言ってないんだから当たり前だろ諸君らは正常だ。

 そんなわけだからイカした(?)メンバーを会話の中で紹介していきたいと思うぜ!


 「お、あいさつ終わったか?」

 「たった今終わったぜぃ。」

 まず紹介するのはこの男ォ!高身長茶髪メガネボーイ!天鳥 海斗(あまとり かいと)だぁぁぁ!!!

 「焔、めっちゃ恥ずかしいからやめてくれないか?」

 「ごめん正直100%思い付きのノリに身を任せてた」

 改めてこの高身長の茶髪メガネは天鳥海斗(あまとり かいと)、結構まっすぐな性格で兄ちゃんのような印象である。ちなみに筆者が言うには個性がちょっと薄く、セリフのみで俺と見分けずらい懸念があることらしい。

 「泣いてもいいかな?」

 「正直良いと思う。」

 「まあなんもかんも筆者が悪いから」

 「「間違いない」」


 筆者に責任をぶん投げたこの黒髪ポニーテールの少女は上月 怜(かみづき れい)だ。

 発明や機械いじりが大好きで小学生くらいのときに家の時計とかを勝手に分解して親御さんに叱られているところを見たことがある。

 結構おふざけ気質であり、良く言えばムードメーカー、悪く言えばお騒がせ野郎だ。筆者が言うには俺以上にキャラ設定がしっかりしているので怜のほうが主人公っぽくなるかもしれないとのことだ。

 「「はぁぁぁー(クソデカため息)」」

 「元気出せよ。」

 「ま、まぁ2人ともそんなに気にしないほうが良いですよ!」


 俺と海斗をフォローしてくれたこの黄緑色のサイドテールの少女は木野 風花(きの ふうか)、優しくいつも周囲を気にかけていて、歯止めが聞かなくなった怜を止めたりもしてたようなそんなことはないような。筆者によると有名シューティングゲームのキャラをベースにしたらしい。とゆうか8割そのキャラだと思っているとか。

 「確実に東〇の大妖〇だよね」

 「えっと...あんまりそこらへんは言及しないでくれると嬉しいんだけど...」

 「...問題ない、全部筆者が悪いしなんかあっても責任は全部筆者に行くから」


 すかさず風花をフォローしたこの赤髪のショートボブの少女は秋風 愛奈(あきかぜ まな)だ。少しマイペースというか口数が少し少なめである。筆者によるとセリフの前に...を入れることによってキャラを確立できたのだという。また、元々は明るいキャラにしようかと考えていたが、それだと他のキャラとキャラ被りが起きてしまうため急遽マイペースキャラに変更したのだという。

 「...まあキャラ被りしないんだったら良いか。」

 「でもキャラ被りしてるやつらは結構いると思うよ?」

 「姉さん、そうゆうことあんま言わない方が良いと思う。」


 怜を咎めたこの黒髪のちんちくりんの少年は上月 俊(かみづき しゅん)だ。怜の弟で俺たちの1つ下の年齢であり、いつも怜の発明品の餌食になっている。

 俊はまだ能力は発現していないが、俺たちがもしいじめにあったりとかした場合、巻き添えをくらう可能性もあるから自衛手段を得るため、あとはせっかくだからという理由で同行している。

 筆者によると個性をつけるために姉以外に対して語尾に「っす」をつけるようにしたらしい。

 「これつけないほうが良かったりするんすかねぇ...焔先輩どう思うっすか?」

 「まあつけてて良いと思うで」

 「俺も個性つけるために関西弁勉強しようかなぁ…」

 「うーん無理に変える必要はないんじゃないかな?海斗先輩は海斗先輩だし!」


 海斗のフォローをしたこの水色の髪のショートヘアーの少女は木野 真莉(きの まり)、俊と同じく俺たちの一コ下で風花の妹だ。

 明るく無邪気な感じのため、妹のような印象である。筆者によると、文字では怜との書き分けが難しく、分かりにくいためなんかしらの個性を付けるかもしれない。語尾に「ニャン」が付くかもしれない。とのことだ。

 「ただの罰ゲームだな。」

 「あんにゃろう...後でぶん殴ってやりたい...」

 「はいはい、どうせあいつの文章力が皆無だからこうなっただけだから後で殴ってらっしゃいな。それより紹介も終わったことだしお前たちにこれを授けよう。フォッフォッフォ。」

 「いや誰だよ」

 「...変なキャラにならなくて良いから、これは何?」


 怜から渡されたのは中心に緑色の球体が埋め込まれたお守りのような物だ。

 「それは死んでも5秒くらいで指定の場所に復活できるようになる優れものだよ。設定を弄れば死んだ場所に復活できるし自分が死にたいと思わない限りは壊れないトンデモ耐久性!ちなみに何かが干渉して死にたいと強制的に思わされてもこのお守り自体が判断して壊れなかったりと、私の自信作でございまーす!」

 「なんちゅーもん作ってんだよお前」

 「これ大丈夫ですか?色々と...」

 「...ダイジョーブ、ダイジョーブダヨ、ワタシヲシンジテ。」

 「それで信じれるやつはいないと思うよ。」

 「まあでも性能と安全性は本当に大丈夫だから、まあ実験daゲフンゲフン、テスターだと思って使ってよ。」

 「...隠せてない。」

 「まあ受け取っときましょうよ。なんかあれば文句言えばいいっすから。」

 「いや、文句言う前に死んじゃうよ!?」

 「あ、使用者登録は中心の石に2回触れた後5秒間石を撫で続ければお守りから注射器が出てきて自動で血を取って登録するから。」

 「おっと皆、そろそろ時間だ。準備は良いか?」

 「もちろん」

 「うむうむ」

 「はい」

 「...当然」

 「だいじょぶっす!」

 「私もー!」

 皆の目が不思議と心の準備を決めたことを示しているように感じた。

 「じゃあ、行こう!」

 「「「「「「「おう!」」」」」」」


 俺たちは時の山へ歩み始めた。

 少し薄暗かった空が明るく光り始めた。

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