第7話 毎夜の楽しみ



 数時間後


 チヨ「ひぁぁぁあ、ご主人様。もう駄目ですぅ~」

 ご主人様「ふふふ、可愛い声を出すじゃないか。もっと頑張れるだろう」

 チヨ「ひぃっ!」


 そんなひきつった声、日常ではなかなか出せませんよ!


 ご主人様って、人からそういう声を引き出す天才ですよね。


 というわけで、お仕置きのお時間です。


 ご主人様はとっても厳しいです。


 拾ってくれた恩もあるし、時々優しい所とかもあるですけど、基本ドエスで俺様です。


 私は毎日振り回されてばっかり。


 ほら、今もご主人様がベッドの中でいけないことしてますっ!


チヨ「ふにゃあ、そこは駄目です。触っちゃ、きゃん」


 子犬の鳴き声みたいな声だしたの、人生で初めてです。


 ご主人とかかわってから、そういう事ばっかり。


 うう、異世界に来ちゃったのを考えれば今さらなんですけどもっ!


ご主人様「そうか、ここがいいのか。もっとイジメてやろう」


 ごそごそ


チヨ「うぅぅ、止めてください~、人間はそんなおもちゃみたいにはならないんですよ~」


 抗議でご主人様をバシバシ、は叩けないのでベッドをバシバシ。


 でも、ご主人様を喜ばせるだけのようでした。


ご主人様「お前のそういうあどけない顔が歪むのが、毎夜の楽しみなのだ」


 あっ、もうこの人手遅れ!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る