第45話 心臓

その頃、ロッシュと しのぶは、稲妻と刀で戦っていた。



ブシャァァァァァァァ



しのぶの刀は、自身の血でできているため、破壊してもすぐに再生されてしまうのだ。


「(なら…本体を狙おう。双鳴雷帯そうめいらいたい!)」


ロッシュの口から2つの雷のような斬撃が放たれた!


ブシャァァァァァァァ


斬撃はしのぶに直撃し、体の半分を貫通する。

しかし、彼女は一瞬で体を再生してしまった。


「((((;゚Д゚)))))))」

↑ロッシュ


↓しのぶ

「私は自分の血そのものを操れるの」

「え、ウイルスとか入ってきそう」


「は?」


ロッシュの率直な感想にキレたしのぶは、腕から血でできた触手を伸ばす!


「⁉︎…」


ロッシュは稲妻を振った時の風圧で触手を弾いた!

しかし血の触手は素早く動き、地面を抉った時の衝撃で、彼女を空高く吹き飛ばす!


そして、その時ロッシュにできた隙を狙って、しのぶは岩のように硬くなった血の触手を、ロケットのように切り離して発射する!


「⁉︎」



ズバァァァァァァァァァァァァン


ロッシュは地面に向かって稲妻を突き出した!

その瞬間、稲妻から赤い光が放たれ、地面が爆発する!


「⁉︎」


ドォォォォォォォン

ブシャァァァァァァァ





しのぶの上半身が吹っ飛んだ。


しかし、彼女の足から針のように鋭くなった血が、銃のように発射される!



「!…」


ロッシュは稲妻を縦に振り、地面ごとしのぶを切った!



ブシャァァァァァァァ


「……ハッ⁉︎」


しのぶは上半身を服と共に再生する。

どうやら服も血で作れるらしい。もはや何でもアリ。



「(お金かからなそう…)」


「くっ!」



ズバァァァァァァァァァァァァン



しのぶの指から血が弾丸のように飛び散り、ロッシュの心臓を撃ち抜かれた!


「⁉︎……え?」





心臓は回転しながら飛び、地面に墜落する。

しのぶは、それに向かって視認できないほどの速度で近づき、刀を振るう!



「あ………」

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