第20話 匿う
妖退は刀を振り回し、異空間へ繋がる穴が液体のように飛び散らせた!
この飛沫1つにすら触れれば異空間へ飛ばされてしまうのである。
アンタレスは杖から光の刃を発射した。
妖退は猛スピードで飛んでくる巨大な光の刃を軽々と避ける。
そして、刀を振るって三日月の形をした斬撃を飛ばした!
この斬撃も、もちろん触れると異空間へ飛ばされてしまう。
↓アンタレス
「(ここじゃアントニオたちが危ない!
場所を変えるしか…)」
彼女は自身の足下と妖退の足下に空間の穴を空けて落とした!
この穴は別の場所に繋がっているようである。
↓アントニオ
「あいつら…どこへi」
「私がいますよ ここに!!」
テレビが突然叫ぶと、アントニオの足下が大爆発した!
彼が吹っ飛ぶ。テレビは笑った。
↓テレビ
「あなた、あの星の怪物を匿って、生きていられると思ってましたか?
あなた方は罪を犯したんです。決して許されるものではありません」
↓アントニオ
「しゃーねぇだろ。俺は俺なりに、世間から星の怪物を閉じ込めておいたって事だよ」
「私はそうは思いません!!」
またアントニオの足下が爆発した。
しかし彼も慣れてきたのか、すぐさま避ける!
「…お前が爆発させてんだろ?」
アントニオは若干キレながら聞いた。
テレビは酒を飲んだ後なのかと思うくらい笑って言う。
「私は
あなた方の所持品よりも上の存在です」
「そうかよ」
アントニオは足下が爆発する直前にジャンプした。
予備動作が無いため、いつ爆発するかわからない。
しかしアントニオは、野生の勘でなんとか避けれていた。
テレビは跳ぶアントニオを追いかけるように空中を爆発させる。
アントニオは着地すると同時に皿を20枚投げ飛ばした!
テレビは飛んでくる皿を爆発させて凌ぐ。
しかしアントニオも攻撃をやめない!
テレビを挟むように電子レンジを投げて広範囲を放電させ、逃げ場を無くした!
その後すぐにフライパンから炎の弾を連射!
炎の弾なら爆発でも壊れない。
「ふっ」
テレビは電子レンジを爆発させた!
「は⁉︎」
ズドカァァァァァァァァァァァァァァン
「ゔっ……」
「もう終わりですかい」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ロッシュは品本と会話していた。
「あなたたちは誰なんですか!」
↑ロッシュ
「アレースというアンタレス討伐組織の者です」
↑品本
「私たちは普通に暮らしていただけなんですよ⁉︎」
「その普通の暮らしの中に、アンタレスがいたので排除しに来ました。
あなた方は、普段の生活の中で、犯罪者を匿うという犯罪を犯していたのです。
最低な生活ですね」
「それは私たちに対してさすがに酷いですよ。
とゆうか、アンタレスさんは無実の罪でこんな事になっているんですよ⁉︎」
「………ほう」
品本は一瞬はっとしたが、表情を戻した。
「いいえ、アンタレスは極悪人であり犯罪者です」
「いいや、私たちの育ての親ですから」
「はひ?」
ロッシュの手に稲妻が現れる。そして怒鳴った。
「私たちの生活を勝手に決めつけないでください!
二度とそんな事言わないでください!あとその変な腕輪 外した方が良いですよ」
「へぇ、あなた方に私共の事情なんてわからないでしょうね。
あとこの腕輪は、センスも無ければ頭も良くない妖退様が一生懸命選んでくれた私への誕生日プレゼントです」
「(地雷踏んだかも)」
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