第21話 日常生活と実戦経験
品本はロッシュに向けて、腕からなんと、巨大なタコの触手を高速で伸ばした!
ロッシュの腕が吹き飛ぶ!
しかし彼女は、無事だった方の腕で稲妻を振り、触手を切断。
「………タコ??」
↑ロッシュ
「
↑品本
今度は品本は背中から翼を生やし、腕が長いカニのハサミとなってロッシュに襲いかかる。
ロッシュは腕を再生して稲妻を振り回すが、視認できないほどの速度でハサミに捕まってしまい、家の外へ出て空高く持ち上げられた!
「ゔっ!」
「あなたは、おそらく人間ではありませんよね。
心臓を破壊する必要があります」
品本はロッシュを外の地面に叩きつける!
しかし、その時にはすでに、品本のカニのハサミは無くなっていた。
「(⁉︎…ハサミが⁉︎)」
↑品本
「私も無力ではないのでね」
↑ロッシュ
ロッシュが稲妻を振り、ハサミを破壊したようだ。
一撃でも稲妻に当たれば亀裂が走り続け、終いには崩壊する。
「へぇ、なかなか面白い能力を持っているんですね。
ですが、私も負けてはいけない身ですので…」
↑品本
彼女が空高く羽ばたき、両腕をサメに変化させ、地面を抉りながらロッシュを捕食しようと試みた!!
しかし一瞬でロッシュに切り裂まれる!
彼女は稲妻をサメに掠っただけだ。
「(…亀裂の侵食速度が速い!)」
今度は品本の腕をカメレオンの頭に変えて、舌を勢いよく伸ばす!
しかし高くジャンプしてきたロッシュに触れた途端、舌が消えた。
もはや亀裂すら見えない。
「(この女は、ここまで亀裂の速度を上げるほどの実力は持っていない…。
持っていたのなら、始めから私が苦戦していたはず)」
品本が家の屋根に着地したロッシュを包囲するように、腕をデンキウナギに変えて40匹ほど枝分かれさせて伸ばした。
「(だが、このウナギは物を介して触れただけでも感電するほどの電力を誇る。
稲妻が触れた瞬間、あいつは感電する!!)」
↑品本
「(側にいるだけでも伝わるほどの電力…触れちゃダメだ。
なら、撃てば良い!!)」
↑ロッシュ
デンキウナギたちが次々と千切れて、消えていく!
↓品本
「(奴は稲妻を振る必要すら無いのか⁉︎)」
ロッシュはまた高くジャンプし、浮遊している品本へ攻撃!
品本は触手などでガードしながら考えた。
「(能力の出来も技の数も、技術も実戦経験も私の方が上。
奴は稲妻を振って亀裂を走らせるか、稲妻を吐く事しかできない…)」
ロッシュが稲妻を吐く!
それを品本が生やした大量の尻尾を重ねて、亀裂が走りながらも無理やり弾き飛ばした!
↓品本
「(しかし、この亀裂の侵食速度。この速さでは再生すら追いつかず、体が崩壊してしまう。
もしや、私を油断させるために、最初は手を抜いていたのか!
この
彼女は袖の中に腕を入れると、そこから大砲のようにカラスの群れを発射した!
カラスたちはロッシュに向けて、突撃していく!
「(だが肉体が直接繋がっていない、カラスの群れなら、亀裂の侵食が間に合わずに食われてしまうだろう。
奴の攻撃範囲よりも遥かに広い陣形で突撃させよう)」
だが、ロッシュはカラスの群れを前にしても、その場で立っていた。
品本は笑う。
「(ふっ、私の勝ちだな。奴は大量のカラスたちに どうすれば良いか わからないようだ。
あいつは間もなく食い○されるであろう)」
1番前のカラスがロッシュに噛みつく直前!!
ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバ……
ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
なんと彼女の目の前で、カラスたちが血塗れになって吹っ飛んだ!
「(⁉︎…な、なぜ…)」
どうやらロッシュは、視認できないほどの速度で、カラスたちを稲妻で突き刺した模様。
「(…⁉︎…そうか、亀裂は自身の肉体で作った稲妻が元だから、体を速く動かす事は、亀裂の侵食速度を速める事に繋がるのか。
よく考えられている。
技の数を増やすわけでも、技術を上げるわけでもなく、単純な身体の強化で能力を底上げしているわけだ。
日常生活の中で、この女はどんどん強化されていっているんだ!)」
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