【ハリウッド俳優side】映画化の話

僕は、世間一般的に言うところの、ハリウッド俳優だ。


ただ、ハリウッド俳優と言っても......そんなビッグネームじゃないんだけどね。


とまぁ....そこは置いておくとして、今現在の僕は、ハリウッドで有名な監督に呼ばれ、とあるカフェに来ていた。


俳優「日本に古くから伝わる物語を映画化.....ですか?」


とある映画監督の話に対し、そう呟く僕。


映画監督「あぁ、悪くない話だろう?」

俳優「確かに、面白そうな話ですけど..........具体的には、どんな内容なんですか?」


僕がそう尋ねると......その監督はニヤリと笑い、こう言った。


映画監督「そうだな.....日本の桃太郎って話は知ってるか?」


桃太郎.....確か、日本の昔話だったはず。


俳優「あ、はい。知っています」

映画監督「簡単に言えば、【鬼武者】はその桃太郎に出てくる鬼の生き残りの話でな.......日本では、既に何度も映像化している作品なんだよ」


ニヤリと笑いながら、監督はそう言うと、続け様にこうも言った。


映画監督「俺はな......ガキの頃、その映像化された【鬼武者】を観たことがあったんだよ。その時の衝撃は今でも覚えていて....今思えば、アレを作りたいがために、俺は、映画の道を歩んだんだろうな」


そう言った後、コーヒーを飲む監督。

監督が映画の道を志すほどに、衝撃的な作品.....か。

それほどまでに、凄い話だったとは.....


映画監督「まぁ、そんなわけで....俺は、あの時のような衝撃をみんなに味わってほしいんだよ」

俳優「だから、僕に声をかけた.....と言うわけですか?」


僕がそう尋ねると、監督はニッと笑い


映画監督「そういうこと」


と言った。


俳優「ちなみに.....僕の役は、どんな役なんですか?」

映画監督「そうだね....君には、鬼武者に立ちはだかる敵の一人、土蜘蛛役を演じて欲しいんだ」

俳優「蜘蛛.......」


蜘蛛のモンスターの役を.......僕に?


俳優「や、やります!!やらせていただきます!!」

映画監督「ハハハ!!そう言うと思っていたよ!!」


そう言った後、ガハハハと笑う監督。


映画監督「そういうわけで、これからよろしくな!!!!」

俳優「は、はい!!」


こうして、僕はハリウッド版【鬼武者】に出ることになり.....その結果、僕は映画界で有名な賞を受賞するのだった。


☆☆☆


どうも、お久しぶりです。

今回の話で閑話2はひとまず終了。

次回からは、桃姫ちゃんのもう一つのスキルが判明する.......かも?

というわけで、次回をお楽しみに!!

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