尾張と南蛮人とマムシの娘と③
【桃姫side】
同盟!?嘘でしょ!?
完全に歴史の流れが変わっちゃったよ!!
てか、道三さんノリノリすぎぃ!!
信秀「感謝するぞ、桃姫よ」
桃姫「は、はぁ.......」
どうしよう。
さっきの発言が衝撃的すぎて、信秀さんの言葉が素直に喜べないよ....
道三「しかし......仮にその船を作るとしても、材料があるかどうかは分からんぞ」
桃姫「そこは私の力を使えばいいじゃないですか」
道三「むぅ、それもそうだな」
私の言葉に対し、納得した様子でそう言う道三さん。
一方、私達の会話を聞いていた信秀さんはというと
信秀「それはつまり..........木花開耶姫の力を使うということか?」
私に向けて、そう尋ねた。
桃姫「えぇ、そうですが......何か?」
信秀「いや...........お主のような知恵者を敵に回したら、厄介なことになりそうだなと思っただけだ」
桃姫「フフッ、私はただのか弱い姫ですよ?そんなこと、出来るはずがないじゃないですか」
信秀「か弱い姫がそんな物騒な提案をするとでも?」
ゔっ.....
道三「フハハハハ!!これは一本取られたな!!」
ぐうの音も出ない私に対し、そう言う道三さん。
信秀「息子が元服したとはいえ、儂はまだまだ衰えてはおらぬ」
桃姫「でしょうね!!」
あぁ.....この親にして信長さんありだな。
道三「だが、同盟を組むということは.....美濃内で流通している、【ちょこれいとぉ】やニクノキを尾張にも流通させなければならない......そう思えばよいか?」
信秀「あぁ、そう思えばいい」
ふむふむ、話を聞く限りだと.....チョコレートとニクノキ、その他諸々を尾張で売る許可が出たってことかな?
まぁ、それはそれで嬉しいけどね。
信秀「尾張の坊主達は、木から生える肉を食べる美濃の坊主達を羨ましがっていてな、これで、少しは大人しくなってくれればよいが.....」
そう言った後、お茶を飲む信秀さん。
......やっぱり、国を納めるリーダー的な存在だから、色々と大変なのかな?
そう思いながら、茶菓子(バナナチップス)を食べる私。
信秀「それにしても.....この茶菓子は美味な!!」
桃姫「あ、これですか?これはバナナチップス。薄く切ったバナナという果物を乾燥させたものでございます」
信秀「ほほぅ、干し柿のようなものか」
そう言うと、パクパクとバナナチップスを食べる信秀さん。
信秀「この味ならば、三郎も気にいるであろうな」
三郎......あぁ、信長さんのことね。
桃姫「..........何でしたら、もっと食べますか?」
信秀「.....すまないな」
かくして、斎藤家と織田家は同盟を組み、スペインへの嫌がらせ大作戦への準備に進むのだった。
☆☆☆
何か..........必然的にミリタリー要素が入っちゃった。
ま、仕方ないか。
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