よろしい、ならばアヘン戦争だ

悪魔の花

【桃姫side】

私が暮らす鷺山城は、プチ氷河期にも関わらず、綺麗な花が咲き誇っている。


その花は、とても綺麗だと評判になり


桃姫「フン♪フフ♪フ〜ン♪」


今現在、調子に乗った私は、今日も今日とて花を咲かせていた。


女中「相変わらず、桃姫様の咲かせる花は綺麗ですね〜」

桃姫「えへへ、ありがとう」


女中さんの言葉に対し、そう言う私。


女中「今回は、どんな花を咲かせたのですか?」

桃姫「今回の花はケシっていう花でね、南蛮の言葉ではポピーっていう名前なの」

女中「ケシ......可愛らしい花ですね」


庭に咲くケシの花を見つめながら、そう呟く女中さん。


女中「日本の花もいいですが、南蛮の花も綺麗ですね......」

桃姫「でしょ?」


ニヤっと笑いながら、私はそう言った後、続け様にこうも言った。


桃姫「でも.....ケシの花は、使い方によっては国同士の戦を引き起こすからね」

女中「えぇ!?この花が戦を!?」


私の言葉に対し、驚く女中さん。


まぁ、この時代には、まだアヘンとかヘロインとかが生み出されていないから、知らなくて当然だよね。


桃姫「正確に言えば、この花.........ケシの乳液から作られた薬が、戦を引き起こしたもんだけどね」

女中「そんなに恐ろしい薬なのですか?」

桃姫「もちろん!!ケシの花から作られた薬......アヘンとモルヒネは、不安や痛みを一時的に取り除くけど、依存性が高いから、それを輸出していた国と、輸入してた国との戦が発生したってわけ」


しかも、アヘン戦争の影響で、日本が明治維新に進むきっかけになったしね。


薬の影響ってスゴイナー。


女中「.....『綺麗な花には毒がある』って、本当なんですね」

桃姫「そうそう。だから、花によっては慎重に取り扱わないといけないのよ」


ケシの場合は、毒よりも厄介だからなぁ.......


そう思っていたら、庭に十兵衛が現れた。


十兵衛「も、桃姫様!!大変です!!」

桃姫「どしたの?何かあった?」

十兵衛「そ、それが...........」

???「ほぅ?こやつが例のマムシから生まれた龍か」


そう言って、現れたのは..........めっちゃくちゃ強気そうなイケメンだった。


うん、カッコいい。


てか、何で私のことを知ってたんだろう?


桃姫「十兵衛、その人は?」

十兵衛「.....信長様です」

桃姫「え?」

十兵衛「織田信秀様のご子息..........織田信長様です!!」


ふ〜ん、織田信長...........って、え?


桃姫「織田信長ぁ!?」


☆☆☆


新章のタイトルにもあるように、今回から【アヘン編】が始まります。

アヘンや織田信長が、ストーリーにどう絡んでくるのか?

そして、戦争という言葉の意味は?

というわけで!!若干シリアス要素ありの【アヘン編】の始まり始まり〜

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