お肉(っぽい植物)食べよう

【桃姫side】

さて、私が生やした肉っぽい植物......もとい、ニクノキの存在は、すぐに道三さん達にバレ、あっという間に美濃中に広まっていった。


まぁ、何せ、焼いても煮ても美味しい肉だし、何より......あんまり脂がしつこくのないのなら、みんな好きになるに決まってるよ。


んで......その中でも、お坊さん達からの評判が良かった。


というのも、お坊さんは基本的に肉を食べてはいけないんだけど..........ニクノキが登場してからは、合法的に肉が食べられるということで、寺の敷地内にニクノキを植える人々が続出。


更には、たくさんのニクノキ料理が爆誕し、お坊さん達は、念願のお肉を堪能していた。


そして、それが原因なのかは分からないけど........鷺山城に、お坊さん達がやって来ていた。


何で鷺山城に来ているのかって?


..........お坊さん達曰く、私にニクノキ料理を振る舞いたいってさ。


お坊さん1「お待たせしました。ニクノキの醤油煮でございます」


そう言って、お坊さんは出したのは.....ニクノキの肉を使った、角煮だった。


桃姫「おぉ〜!!美味しそう!!」


目の前にある角煮に対し、私はそう言った後、角煮を一口食べると


桃姫「ん〜!!美味しい!!」


頬を抑えながら、その美味さを堪能した。


桃姫「このプルプル感が.....たまらない!!」

お坊さん1「あ、ありがとうございます」


国の支配者の娘に褒められたからか、思わず、そう言うお坊さん。


桃姫「それに、この生姜焼きも美味しい〜!!」


この時代で、生姜焼きが食べられるなんて.....嬉しいなぁ。


女中「本当に美味しゅうございますね....」


どうやら、女中さんもニクノキ料理を気に入ったみたいだ。


お坊さん1「桃姫様のおかげで、我々..........いや、美濃中の人々の腹が満たされます」

お坊さん2「この肉があれば、皆、幸せに暮らせることでしょう」

お坊さん3「本当に....本当に、ありがとうございます」


私に対し。感極まった顔でそう言うお坊さん達。


..........この時代には、悪いお坊さんが少なからずいる。


だけど、こういうお坊さん達もいるのなら、ちょっと安心できるかも。


桃姫「いやいや、私はただ単に肉が食べたかっただけだから、ね?」


私がそう言うと.....お坊さん達は驚いた顔になった後


お坊さん1「......桃姫様は本当に聡明ですなぁ」


と言った。


この後、お坊さん達から振る舞われたニクノキ料理を食べた後、色々なニクノキ料理のレシピを教わり、ホクホク顔となった私達なのだった。

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