お肉栽培計画!!

肉が食べたい!!

【桃姫side】

戦国時代では、牛・馬・鶏以外の獣の肉が食べられていたらしい。


何でも、南蛮人が来たことによって、肉食文化が進みつつあるのだとか。


...........ただし、この時代の肉は毎日食べられる物ではないため


桃姫「うぅ.....肉が恋しい」


見た目は戦国時代の姫君、中身が現代人である私にとって、肉が食べられないのは、とても辛かった。


桃姫「ねぇ、明日のご飯に肉とかは」

女中「無いに決まってるじゃないですか」

桃姫「え〜」


あぁ.....自由に肉を食べることが出来た、現代社会が恋しいよ......


てか、馬はともかく、牛が食べれない時点で既にお察しなんだよねぇ.....


桃姫「......牛肉食べたいなぁ」

女中「ダメです」


何言ってんだコイツ的な顔をしながら、そう言う女中さん。


桃姫「だって!!あんなに美味しそうな生き物がいるのに、どうして食べちゃいけないのさ!!」

女中「ダメな物はダメなんです!!」

桃姫「む〜」


やっぱり、この時代で牛肉を食べるのは難しそうだな。


私のスキルで、何とか出来るってわけでも..........ん?


私のスキル?


そうか!!


桃姫「私のスキルを使って、お肉っぽい植物を生やせばいいんだ!!」


この前、羊毛みたいな植物を生やすことが出来たし......だったら!!その感覚でお肉みたいな植物を生やすことも出来るかもしれない!!


女中「も、桃姫様?」

桃姫「そうだよ.....その手があったよ......!!」


我ながら、良い考えを思いついたかも?


桃姫「これなら.....お腹が食べられる!!」

女中「あ、まだ諦めてなかったんですね」

桃姫「当たり前でしょ!!人間たるもの、肉を食べなきゃ生きていけないの!!」


ポカーンとする女中さんに対し、そう熱弁する私。


女中「そ、そういうものなんですか?」

桃姫「そういうものなの!!」


農業を行う前の人類は、狩猟生活を送っていたのなら、これもアリでしょ!!


女中「ですが.....このことが道三様に」

桃姫「その時はその時だから、ね?」

女中「はぁ...........全く、あなたというお方は....」


どうやら、許可が降りたらしい。


やったぜ!!


女中「ですが、暴走した場合は道三様に報告しますので、そこはご了承ください」

桃姫「は〜い!!」


そんなわけで、お肉みたいな植物を生やすことになった、私なのだった。


☆☆☆


南蛮人が来るまでの日本では、あんまり肉食文化が無かったそうな。

しかし......南蛮人の渡来によって、牛・馬・鳥以外の肉は食べられるようになったらしい。

ちなみに、その肉の中には、狸の肉もあったとか。

狸ぃ..........

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